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キーボードレビュー⑨ ロープロファイルキーボード FANTECH MAXFIT AIR

本体の写真

 

FANTECH(ファンテック)のロープロファイル・メカニカルキーボード"MAXFIT AIR" のレビューです。

*この記事は、メーカーからの執筆依頼があり書いていますが、記事の内容は、FANTECH "MAXFIT AIR" を実際に私が使用しての紹介記事です。

今回使用したのは "MAXFIT AIR" テンキー付きの99キー・英語キーボード・茶軸のものです。

 

 

まずは写真で簡単に紹介

外箱おもて面 ⬇️

外箱おもて面


外箱ウラ面 ⬇️

外箱ウラ面


外箱サイド(茶軸で英語配列⬇️

茶軸表記


キーボード本体 ⬇️

キーボード本体


キーボードウラ面(2段階のスタンド付きで、ノーマルの3度から6度、9度に変更可能) ⬇️

本体裏面


付属品 ⬇️

・USBケーブル(キーボード側はUSBタイプC、PC側はタイプA)
・色違いの矢印キーとスペースキーのキートップ
キートップ引き抜き工具

付属品


★本体の左上部の電源スイッチとUSBタイプCコネクタ ⬇️

電源スイッチ


★矢印キーや外箱を見るとわかりますが、往年のゲーム機にインスパイアされたデザインになっています。
落ち着いた色に変更できるように2色のキートップが同梱されています ⬇️

2色のキートップ


茶軸 ⬇️

茶軸


マニュアルおもて面 ⬇️

マニュアルおもて


マニュアル裏面 ⬇️

マニュアル裏面

 

FANTECH

FANTECH(ファンテック)という会社を私はこれまで知らなかったですが、AmazonやYahooショッピングで調べてみると、ちょっとお値段高めのゲーミングマウスやキーボードなどがヒットしました(マウスが多い)。

会社自体は2009年にインドネシアで設立され、アジアのゲーム市場でシェアを伸ばしているようです。日本市場へは2022年末からということなので、日本での認知はこれから広がっていくという感じでしょうね。

 

MAXFIT AIRのバリエーション

そのFANTECH(ファンテック)のキーボードの新製品が、この "MAXFIT AIR" で、バリエーションは、
・テンキーの付いた99キー
・テンキーの無い83キー
(どちらも英語キーボード
また、それぞれに
・「赤軸」
・「茶軸」
とあるので、合計4種類になります。

83キーと99キーの写真 ⬇️(メーカーサイトより)

2つのバリエーション

 

今回実機には触れていない83キーのタイプ ⬇️(メーカーサイトより)

83キーのタイプ

 

MAXFIT AIRのサイズと価格

外形寸法:幅374mm×奥行126mm×高さ23mm
重量:565g
対応機種:Windows, MacOS

MAXFIT AIR99にはテンキーがありますが、通常のテンキーレスキーボード(以前レビューしたTK-FDM115SKMBK)と比べても大きさはほとんど変わりません ⬇️

テンキーレスと同じサイズ

 

テンキーの無い83キーのタイプであれば当然より小さく、いわゆる65%キーボードのサイズです。

私はもうずいぶん前からフルキーボードではなく、65%キーボードかテンキーレスのサイズしか使っていません。
机の上に余裕を持たせるためには、キーボードは小さいに限ります。ただあまり小さすぎて機能が損なわれては本末転倒です。そのあたりは好みもありますが、サイズと機能の兼ね合いが重要ですね。

私の机上でも、現在この "MAXFIT AIR" を使って必要な機能を確保しつつ、十分広いスペースを確保しています ⬇️

広い机上

価格はFANTECHのウェブショップで、99キーが11,100円、83キーが9,800円となっています。

 

MAXFIT AIRの特徴

ロープロファイル

ロープロファイルが特徴ということなので、高さを以前レビューした iClever G03 と比べてみると、iClever G03が35mmなのに対して、このMAXFIT AIRは23mmです。
この低さが、このキーボード一番の「売り」のようで、ホームページなどでも、
"Low Profile Mechanical Keyboard" となっておりロープロファイルが強調されています。
比較に使った iClever G03 は一般的なメカニカルキーボードだと思いますが、比べてみると明らかに MAXFIT AIRは相当薄いです。(左が iClever G03、右がMAXFIT AIR)⬇️

ロープロファイルを比較

この薄さを実現するために、スイッチそのものをロープロファイルしているということです。

 

3種類の接続方法

PCとの接続方法は、最近増えてきている、USB有線・2.4GHz無線・Bluetooth3種類すべてを実装しているタイプです。
キーボード右奥にあるスイッチで切り替えます。
左からBluetooth、USB有線、2.4GHz無線 ⬇️

3種の接続方法

 

自宅のデスクトップ1台に接続して使うなら有線か2.4GHz無線での充分でしょうが、タブレットスマホにも接続する可能性があるならば Bluetooth での接続が可能である必要があります。

MAXFIT AIRでは、3台のBluetooth接続を "FN"+"数字の1,2,3キー" で簡単に切替可能です。

 

持ち運びのしやすさ:

MAXFIT AIRは、かなり薄くてコンパクトなデザインであり、ライトを消しておけばバッテリーは400時間以上もつという事なので、自宅以外の場所への持ち運びも十分可能だと思います ⬇️

片手で持てる


今回はテンキー付きの機種でしたが、それでもかなりコンパクトで普通のサイズのリュックに余裕で入ります。サイズだけならこのサイズのものは多くありますが、ポイントになるは「薄さ」ですね。 ⬇️

リュックに入れる

当然、テンキー無しの83キーのタイプの方が小さくて軽いので、持ち運びをする人にはお勧めです。

 

WindowsMacの両対応

キーボード右奥にあるスイッチで、WindowsMacを切替可能 ⬇️

Win/Mac両用

 

英語キーボードとMAXFIT AIRの打鍵感

英語キーボード

ずいぶん昔に、日本のPC市場がPC-98シリーズから「PC AT互換機」(懐かしい…)に変わり始めたころ、輸入された「PC AT互換機」を使っていました。それ以来のものすごく久しぶりに英語キーボードを触っています。

こうして普通に文字を入力している時にはほとんど違和感は感じません最も違うのは、"()」@*" など、記号を出したい時で、そこは最初は戸惑いますが、すぐに慣れてきました。
最近は安いノートPCなどでは、英語キーボードのものも増えてきており、国際標準のこの英語キーボードに慣れてしまうというのも「有り」かなと感じました。
(とはいえ、会社勤めの方は職場のPCは日本語キーボードだったりするわけでしょうから、なかなか難しいかもしれませんが…)

 

MAXFIT AIRの打鍵感

茶軸のメカニカルキーボードですが、ロープロファイルのスイッチを使用しているということで、当然ストロークも短くなっています。
私は、これまで通常サイズの茶軸・銀軸・赤軸と使った経験があります。
以前使った茶軸は私には少し重く、その後は赤軸のiClever G03を愛用していた時期もあったのですが、このMAXFIT AIRは茶軸でありながらかなり軽いと思います。
最初に触った時、赤軸かと思ったくらいだったのですが、クリック感があるので確認したところ茶軸だったということがわかりました。
普通の茶軸が少し重かった私にとっては、ちょうど良い打鍵感です。

カニカルキーボードなので、それなりの音はしますが、「カチャカチャ」という安っぽい音は全くしません。また本体は薄いのですが「ドスドス」という底打ちをする音もしません。スイッチの音がするだけです。

本体表面がアルミニウム製で非常にしっかりしている事も良い打鍵感につながっているのだと思われます。

 

カスタマイズ用ソフトウェア

メーカーのサイトから専用のカスタマイズ用ソフトウェアをダウンロードでき、ライトやキー配列、マクロなどをかなり細かく設定できます。

専用ソフトウェアの画面(それぞれ、左上の青い部分がライトの設定、左下の黄色い部分がマクロ設定、右側がキー配列の設定箇所となっています)⬇️

専用ソフトウェア

ライトも色々設定できますが、私は一番シンプルで光が動かない "Static" に設定。マクロはまだ使っていません。

 

キー配列は、マルチメディア系のキーも割り当て可能 ⬇️

マルチメディア系

 

マウスの機能も割り当てられるのがおもしろいですね ⬇️

マウスの機能

 

私は、お約束の「左Ctrlキー」と「Capsキー」を入れ替え ⬇️

CtrlキーとCapsキー入れ替え

 

「F10」で消音、「F11」でボリュームダウン「F12」でボリュームアップに設定しました。
「FNキー」と同時に押せば「F10」で消音なども可能なのですが、カスタマイズしたことで単独の「F10」で消音などが可能になりました ⬇️

Fキーにも割り当て

 

まとめ

どこかで見たことがあるような矢印キーの色は、最初子供っぽいかなとも思ったのですが、使い始めてみれば、目立ってわかりやすく、デザイン的な特徴にもなっているので、あえてこれで良いかなと思うようになりました。今のところ地味なキートップに換えるつもりはありません。


ひとつだけ、日本語キーボードが無いのが少し残念と言えば残念ですが、日本のためだけにJISキーボードを作るというのは、グローバル展開をしている会社には無理な注文かもしれませんね。
上の方にも書きましたが、我々の方がグローバルなUSキーボードに慣れていく時代なのかもしれません。


最近は音を気にして、静音タイプのメンブレンパンタグラフ式のキーボードを使っていたのですが、今回この "MAXFIT AIR" を使って感じたのは「やはりメカニカルキーボードは良いな」という事でした。

特にこのやや軽い茶軸と短めのストロークが、自分には非常に心地良く感じられます。
やっぱり直接のインターフェイスであるキーボードはあまり安物ではなく、少し良いものを使うべきだなと改めて思いました。

これまでたくさんのキーボードを触ってきましたが、この "MAXFIT AIR" はかなり気に入った一台でした

メーカーのサイトはこちら ⬇️

Maxfit Air | Fantech World