2023/12/12 に書いた記事に、アイキャッチ画像と共に、次のようなプロンプト(AIへの指示文)も載せました。
「朝の公園の中で金属的なロボットがキャンバスに向かって絵を描いている。キャンバスには印象派の絵が描かれている」
すると、「印象派の絵に見えませんね」というコメントを頂きました。
(そう思った方も多いかも。↓ これがその画像)
私もそう思っていたのですが、メインテーマは「ロボットが絵を描いている」という事だから、まあいいか、とそのまま使っていました。
とはいえ、言われてみると気になったので、AIが現状でどの程度画家の特徴や画風を理解しているのかを調べてみる事にしました。
(画像は、マイクロソフト Edge の Image Creator を使って作成)
その結果は、代表作がとても有名だったり、作品数の少ない画家の場合はほとんどパクりみたいな絵を作りますが、いまひとつよくわからない結果になる事もあるようです。
Image Creator はプロンプト(指示文)に従って、一回に3, 4枚の画像を作ってくれます。
この記事ではこの後、まずプロンプトを出した時のスクリーンショットを載せ、その次に作成された画像の中から、いかにもそれらしい絵を1, 2枚載せていきます。
それでは見ていきましょう。
- ロボットのキャンバスの中にゴッホの「星月夜」
- 印象派「池のある風景」
- 印象派「池と貴婦人」
- フェルメール風「振り向いた少女」
- ムンク風「橋の上で叫ぶ」
- ダヴィンチ風「微笑む聖母」
- ゴッホ風「花瓶のひまわり」
- ゴッホ風「画家の自画像」
- ダリ風「時計のある部屋」
- 北斎風「富士と海」
- ミレー風「夕暮れの農夫」
- いかがでしたか
ロボットのキャンバスの中にゴッホの「星月夜」
まず最初は、この記事のきっかけになった、ロボットが絵を描いている画像のプロンプト。
4枚の画像のうち、左上がこの記事の最初に載せた問題の画像です。そして、右上の画像のキャンバスの中の絵は、ほとんどゴッホの「星月夜」ですね。
ゴッホは印象派とは言えないと思いますので、やはり指示通りにはなっていなかったようです。
↓ こちらは、AIではなく、本物のゴッホの「星月夜」
印象派「池のある風景」
印象派「池と貴婦人」
フェルメール風「振り向いた少女」
ムンク風「橋の上で叫ぶ」
ダヴィンチ風「微笑む聖母」
ゴッホ風「花瓶のひまわり」
ゴッホ風「画家の自画像」
ダリ風「時計のある部屋」
北斎風「富士と海」
ミレー風「夕暮れの農夫」
いかがでしたか
フェルメール風「振り向いた少女」は、女性の顔は現代風になってますが、ほとんど「真珠の耳飾りの少女」です。今の時代にフェルメールがいたらこんな絵になっていたかも?
ムンク風「橋の上で叫ぶ」は、もうそのまんま「叫び」ですね。😄
ダヴィンチ風「微笑む聖母」は、どう見ても「モナリザ」にしか見えません。(私には佐々木希さんにも見えます・・・ 😄 )
今回は、それぞれの画風や画家にいかにも合うようにプロンプトを変えましたが、「プロンプトは同じで、画風や画家を変えたらどうなるか?」について、別の記事を書くつもりです。
先日(12月13日)、NHK「クローズアップ現代」で
「世界を席巻!生成AI 共存のために必要なこと」をやっていました。
(NHK+ で12月19日まで見ることができます)
AIの急速な発展に、社会や法律が追いついていない現状の問題点を取り上げていて、なかなか興味深い内容でした。
私なんかは新しい技術への好奇心から、面白く遊ばせてもらっていますが、なかなか大変な時代になってきましたね。