"朝の公園の中で金属的なロボットがキャンバスに向かって絵を描いている。キャンバスには印象派の絵が描かれている"
マイクロソフトの Image Creatorを使えば、ブラウザ Edgeのサイドバー、又は Bingのチャットから無料で AIを使った画像の作成ができます。
このブログでも何回か取りあげてきましたが、作成した画像の編集・商用利用・クレジット表示について、以前書いた記事ではあいまいさが残っていました。
その後、ご意見を頂いたり調べたりして、ほぼ解決したかなと思いますのでまとめておきたいと思います。
↓ 2023/11/26の、AI作成画像についての記事
画像の編集について
AIが作成した画像の編集・改変については、前回の記事でも可能と書きましたが、
デザイナーのイメージクリエーター |マイクロソフトエッジ
このページの下の方にある「よくある質問」のスクリーンショットを示します。 (アンダーラインや吹き出しは筆者)
スクリーンショットにあるように、”編集したり”、”生成された画像をさらに編集して” 良いという事です。
細かい話ですが、上の画像にもあるとおり、Image Creatorの名前は、"Bing Image Creator" から、"Image Creator from Designer" へと変わり、アイコンも変更されています。
商用利用について
”Bing スレッド エクスペリエンスおよび Image Creator に関する規約”(新しい Bing - 使用条件)最終更新日: 2023年2月1日(以下、”新しい Bing - 使用条件”とします)
これの 7.は英語で書かれていますが、 (引用します。マーカーは筆者)
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”7.作成物の使用。Subject to your compliance with this Agreement, the Microsoft サービス規約, and our Content Policy, you may use Creations outside of the Online Services for any legal personal, non-commercial purpose.”
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Googleに翻訳してもらいました。
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”7.作成物の使用。本契約、Microsoft サービス規約、および当社のコンテンツ ポリシーを遵守することを条件として、オンライン サービスの外で、合法的な個人的、非営利目的で作品を使用することができます。”
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”個人的、非営利目的で作品を使用することができます” となっていますので、
営利目的には使えないという事ですね。
クレジットの表示について
これについては、
”Microsoft サービス規約” 及び ”新しい Bing - 使用条件” を読んだ限りでは、明記されていないと思います。(間違っていたら指摘してください)
AIに聞いた限りでは、必須ではないという事ですね。
↓(2023/12/11 18:10のチャットのスクリーンショットです)
↓ AI の回答の一部を拡大します (アンダーラインは筆者)
ただし、”新しい Bing - 使用条件” の 9.にはこう書かれています。 (引用します。マーカーは筆者)
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”9.無保証、表明の禁止または免責、ユーザーによる補償。
Microsoft は、・・・(中略)・・・オンライン サービスは娯楽を目的としたものであり、エラーが発生しないわけではなく、期待どおりに動作せず、不正確な情報を生成する場合があります。オンライン サービスに依存するべきではなく、種類を問わず、アドバイスを目的としてオンライン サービスを使用しないでください。本オンライン サービスは、ご自身の責任でご利用ください。”
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”オンライン サービスは娯楽を目的としたものであり”、”不正確な情報を生成する場合があり”、”アドバイスを目的として” 使用するなと言っています。
AIのチャットの回答をマイクロソフトの正式な見解とは考えない方が良さそうですね。
しかし、規約等に明記がないのでクレジット表示は必須ではないと考えて良いと思われます。
まとめ
Image CreatorでのAI画像の作成について、
・編集は可能
・商用利用はできない
・クレジットの表示は不要
(ここまで触れてきませんでしたが、画像サイズには制限があります)
・作成される画像は 1024 x 1024 ピクセルの正方形のみ
となると思います。
無料で使える Image Creatorで作られたAI画像をブログ等に使いたい方は、
Microsoftの製品全般に関わる長大な、”Microsoft サービス規約” はともかく、
”新しい Bing - 使用条件” の中でも最後の方にある「行動規範」には一応目を通しておいた方が良いと思います。
まあ、常識的な使い方をしていれば大丈夫という事ですが。
”新しい Bing - 使用条件” にも書かれていますが、無料であるこの ”オンライン サービスは娯楽を目的としたもの” なので、仕事で使うなら有料のプログラムを利用するべきでしょう。
とりあえず Image Creatorで作られたAI画像の使用の制限については、ほぼこの記事の解釈で良いのかなと思っています。
いろいろと気になったので調べてみました。自分のためでもありましたが、どなたかのお役に立てば。
何かあればご指摘ください。
↓(必須ではありませんが、とりあえずクレジットを表示しています)
*この記事のイラストは、Image Creatorを使用して作成しました