★★ Windowsに関する記事です ★★
最近 Windows11の再設定をしていて、日本語の入力システムである Microsoft日本語IMEの設定もやり直す必要があったので、備忘録も兼ねて書いておきたいと思います。
また、IMEのおすすめのショートカットも載せておきます。
(この記事ではWindows11のスクリーンショットを使っていますが、Windows11とWindows10のMicrosoft日本語IMEは同じものです。Windows10でもわずかなデザインの違いがあるだけで、この記事と同様の設定が可能です)
(日本語キーボードの設定の記事ですが、「再変換」について英語キーボードでも使える話題がひとつだけあります)
IME設定のすすめ
WindowsのIMEは2020年のアップデート(バージョン 2004)より、あまり細かくキー設定を変更できなくなっています。
(Microsoft IME > 全般 >「互換性」で旧バージョンにすることもできますが)
そんな少ししかできないカスタマイズでも、ぜひおすすめしたいのが、
「変換キー」で日本語入力オン、「無変換キー」で日本語入力オフにするという設定変更です。
ブラウザやエディタなどで文字入力をしようと思ったときに、日本語を入力したいのにアルファベットが表示されたり、逆にアルファベットを入力したいのに漢字が出てきてしまって、全部消して入力し直したことってありませんか?・・・ 私は結構ありました。
Microsoft日本語IMEは、デフォルトでは「半角/全角キー」を押すことで、日本語入力のオン/オフを切り替えます。
この切り替えは「トグル」方式(押すたびにモードが入れ替わる)になっていて、タスクバー右下のIMEのアイコンを見ない限り、その時点での日本語入力が「オン」なのか「オフ」なのかはわかりません。
それを、「変換キー」で「日本語入力オン」、「無変換キー」で「日本語入力オフ」に設定しておけば、これから日本語を入力したいと思っているときは「変換キー」を、アルファベットを入力したいときは「無変換キー」を、先に押しておけば自分の意志と画面の文字が食い違うことはなくなります。
2020年に導入された機能らしいですが、私は2023年までこの設定ができることを知りませんでした。本当に目から鱗というか、もっとはやく設定しておけばよかったと後悔したものでした。
変更しても最初のうちは以前と同じような入力ミスをしていましたが、そのうち慣れてきて、入力を始める前には必要に応じて「変換キー」か「無変換キー」を押すというのが手になじんできました。
Macは最初から、こんな風になっているらしいですね。MacとWindowsの両方使う方にもお勧めです。(そういう方々はとっくにやっているか・・・😅)
設定方法
実際の設定方法です。
まずは、タスクバー右下のアイコンを右クリックして「設定」メニューに入ります。⬇️
IMEの設定画面が開くので「キーとタッチのカスタマイズ」を選びます。⬇️
「キーとタッチのカスタマイズ」が開くので、「各キー/キーの組み合わせに好みの機能を割り当てます」を「オン」にします。(デフォルトでは「オフ」になっている)
その下の部分はデフォルトでは、「無変換キー」が「ひらがな/カタカナ」に、「変換キー」が「再変換」になっているはずです。⬇️
それぞれを、「無変換キー」を「IME-オフ」に、「変換キー」を「IME-オン」に変更します。⬇️
これで、「変換キー」で「日本語入力オン」、「無変換キー」で「日本語入力オフ」とすることができました。
⬆️ 一番上にある「キーテンプレート」が「ATOK」になっていても大丈夫です。
(★★ Windowsの「設定」から「時刻と言語>言語と地域>オプション>Microsoft IME」に行きつくのは、かなりわかりづらいです。上記の「タスクバーのIMEアイコンの右クリック」をお勧めします ★★)
「再変換」に関する問題
このカスタマイズでひとつだけ気になる点が出てきます。
デフォルトで「変換キー」が「再変換」になっていたものを「IME-オン」に変えてしまうわけで、せっかくの「再変換」の機能が使えなくなってしまいます。
私は「再変換」は名前だけは知っていましたが、打ち直した方が速いと思い、まったく使っていませんでした。
今回「再変換」を試してみましたが、確定したあとの文字列を変換中に戻して変換候補のウィンドウを表示してくれます。使いこなせば便利だと思います。
頻繁に使っていた方にとっては「使えなくなっては困る!」機能でしょうね。
でも、調べてみたら・・・ ありました!😊
「Windowsキー」 + "/"(スラッシュ "め")で再変換が可能です。
「変換キー」に慣れていた方には使いにくいでしょうが、私はこれでもいいかなと思いました。
このショートカットは、もともと「変換キー」を持たない101英語キーボードでも可能ということですので、英語キーボード使いの方も再変換機能を試してみては?
スペースの幅
別の話になりますが、「IME-オン」の場合、「スペースキー」を押すと「全角幅のスペース」が入力されますが、「Shift + スペースキー」で「半角幅のスペース」が入力されます。
この機能は地味に便利で、私はよく使っています。
⬆️上のスクリーンショットの一番下にある、「Shift + Space」が「別幅スペース」の時に使えると思っていたのですが、今回チェックしてみたところ「なし」でも動きは変わらないようです。
うぅん、よくわかりません。🤔
まあ、こちらの意志通りには使えるので問題ないのですが・・・
IMEの使い方のページ
このあとMicrosoft正式のIMEの解説ページから、私が便利に使っているショートカットの紹介に行きたいと思います。
このページに行くには、タスクバー右下のアイコンを右クリックして「設定」メニューに入り、「日本語IMEの使用方法」を選びます。⬇️
そうすると、ブラウザで解説のページが開きます。⬇️
日本語キーボード(106/109キー)の「その他のキーボード ショートカット」を選びます。⬇️
(「106/109キー」というのが普通の日本語キーボードで、「101/102キー」は英語キーボードです)
おすすめのIMEのショートカット
知っておくと役に立つIMEのショートカットをいくつか紹介します。
⬆️さきほどの「その他のキーボード ショートカット」の青色で囲んだ部分について、
「Tab」
変換中、9個の候補がある「変換候補」ウィンドウが出ているときに⬇️
「Tabキー」を押すと、36個の変換候補がある「テーブルビュー」が展開されます。もう一度押すと折りたたまれます。⬇️
「Windowsキー」 + "."(ピリオド "る")
「Windowsキー」 + "."(ピリオド "る")で、絵文字入力用のウィンドウが開きます。⬇️
入力文字列の文字種を変換
「その他のキーボード ショートカット」で赤色で囲んだ部分です。
変換に関して、個人的にはここが一番おすすめポイントです。
これらの F6~F10を覚えておくだけでも便利だと思いますが、これらにはすべて「Ctrlキー」との組み合わせのショートカットがあります。
F6 入力文字列を「ひらがな」に変換 「Ctrl + U」
F7 入力文字列を「全角カタカナ」に変換「Ctrl + I」
F8 入力文字列を「半角カタカナ」に変換「Ctrl + O」(オー)
F9 入力文字列を「全角英数字」に変換 「Ctrl + P」
F10 入力文字列を「半角英数字」に変換 「Ctrl + T」
何だそのアルファベットの並びは? と思われるかもしれませんが、F6~F9 の2列下のキーボードの並びが U, I, O, P になっています。
F10だけが例外で「Ctrl + T」となりますが。
例えば「IME-オン」の状態で、
さば と入力したとします。
F6「Ctrl + U」では、そのまま
さば
F7「Ctrl + I」で
サバ
F8「Ctrl + O」で
サバ
F9「Ctrl + P」で
saba
F10「Ctrl + T」で
saba
と、変換されます。
また、Apple と入力したかったのに、「IME-オン」で入力してしまい
あppぇ
となってしまったときに、F10「Ctrl + T」を押していくと
apple
APPLE
Apple
と、変換されていきます。
(「キーとタッチのカスタマイズ」の一番上にある「キーテンプレート」が「ATOK」になっていると、「Ctrl + T」は利かないようです。F10は大丈夫ですが)
「Ctrlキー」のすすめ
「Ctrlキー」を使う利点は、ホームポジションから手を大きく動かさずにすむことです。
そのためにも、「Ctrlキー」は通常の位置にあるのではなく、「Aキー」の左側の「Caps Lockキー」の位置にあったほうが断然使いやすいと思います。
(この「Ctrlキー」の位置の件があるので、「Ctrlキー」と「Caps Lockキー」の入れ替えが可能なキーボードを紹介したり、入れ替えるためのソフトを紹介したりしています)⬇️
「Ctrl + H」
もうひとつ、「Ctrlキー」との組み合わせで、これが無いと使う気にならないと思っているのが、この「Ctrl + H」の機能です。
これは「Back Space」(Enter の上の 「←」の表示の場合も多い。「BS」表示もあり)と同じ、カーソルの左側の1文字を消去する機能です。
入力ミスはよくある話で、一文字消したい場面は頻繁にあります。その時に「Back Space」にまで指を動かさずとも、ホームポジションからほとんど手を動かす必要のない「Ctrl + H」が使えるのは、個人的には圧倒的に便利だと思っています。
この機能は IMEだけでなく、歴史的にエディタなどでもずっと以前から使えるのが当然の機能です。
ただ、chromeや Edgeなどのブラウザでは、履歴を表示する命令になってしまっているのが非常に残念ですね。
「Ctrl + M」
この「Ctrl + M」はいらないという方も多いかもしれませんが「Enter」と同じ機能です。
IMEでいえば変換中の文字を「確定」します。
IME以外のエディタ等でもデフォルトで「Enter」と同じ働きをするものも多いですし、ほとんどのエディタはオプションで設定できます。
まあ、「Enter」押せばいいじゃん! というご意見もありましょうが、少しでもホームポジションから指を動かしたくない場合には「Ctrl + M」の方が便利ではあります。とても頻繁に使うキーですからね。
まとめ
IMEの設定とショートカットについて、個人的にとても便利だと思っている件について書いてきました。
そんなものとっくに知ってるよ、という方も多かったかもしれませんが、もし知らなかった方はうまく使いこなすと日本語入力が結構速くなるし、誤変換等のストレスも軽減されると思います。文字入力を多くする方は試してみてはいかがでしょうか?
*この記事のアイキャッチ画像は、Image CreatorのAIを使用して作成しました
*この記事のタイトル等はAIのアシストによりつけました