2024年2月に「ノートPCを選ぼう!」と「中古ノートPCの見分け方とWindows11対応CPU」の記事を書いたのですが、その記事の最後に、
「まもなく安い価格で多数発売されてくるであろう、Intel N100 や N95, N97 CPU 搭載の新品ノートPCを買った方が、結局長く使えて幸せになれるような気がします・・・」と書きました。⬇️
ここ数日SNSなどでノートPCやCPUに関してやり取りをする機会があり、前回の記事から2か月以上たったので、最新のローエンドノートPC情報を少し調べてみました。
(この記事での、CPUやPCの評価などは、あくまでも筆者の個人的見解です)
Intel N100, N95搭載のノートPC
以下は、Amazonで "ノートPC N100" , "ノートPC N95" それぞれで検索した結果、「おすすめ」の上位に出てきた順の5台について、ざっとスペックを並べたものです。⬇️
(モニタが特に小さいなど、特殊な機種は除いています)
メーカー | 価格 | CPU | メモリ | ストレージ | モニタ | キーボード |
BiTECOOL | ¥46,300 | N100 | 16 | 512 | 15.6 | 英語 |
CHUWI | ¥36,900 | N100 | 8 | 256 | 14.1 | 英語 |
CHUWI | ¥40,482 | N100 | 16 | 512 | 15.6 | 英語 |
hp | ¥44,363 | N100 | 4 | 128 | 14.0 | 英語 |
mouse | ¥75,810 | N100 | 16 | 256 | 14.0 | 日本語 |
ACEMAGIC | ¥39,489 | N95 | 16 | 512 | 15.6 | 英語 |
VETESA | ¥53,800 | N95 | 16 | 512 | 14.0 | 英語 |
Dobios | ¥54,800 | N95 | 16 | 512 | 15.6 | 日本語 |
Bmax | ¥39,990 | N95 | 16 | 512 | 15.6 | 英語 |
BiTECOOL | ¥41,800 | N95 | 16 | 512 | 14.0 | 英語 |
(GB) | (GB) | (inch) |
やはり2月頃に比べると、N100, N95 CPU搭載のノートPCは増えてきている印象です。N97の機種はヒットしませんでした。
価格も安くなっていますね。4万弱~5.5万円くらいで、メモリ16GB、SSDのストレージが512GBの機種が手に入ります。
(私が買うとしたら、このスペックのものを選びます 🤔)
ただ、聞いたことがあるメーカー(mouse, hp)のものは価格が高いとか、メモリやストレージが少なかったりしますね。
その他の、安くてスペックも良いけれども、ほとんど聞いたこともない中国メーカーのPCを買うかどうかですね。(CHUWI や Bmax はミニPCも出しています)
その他、気をつけるとしたらキーボードでしょうか。
安い機種は英語キーボードのものが多いようです。
英語キーボードでも、アルファベットの位置は日本語キーボードと同じで、日本語は問題なく扱えます。
ただ、「@キー」など一部の記号キーの位置が違うとか、「変換キー」「無変換キー」が無い、「¥」の表示が無いなど、初めてだと戸惑う事もあるかもしれません。
まあ、慣れてしまえば問題ないわけですが。😅
Celeron と N100, N95, N97
Celeron(セレロン)は1998年以来、IntelのエントリーモデルのCPUとして世代を重ねてきたのですが、2022年末に Intel Nシリーズに切り替わると発表されました。
つまり、2023年以降Celeronという名のCPUの新発売はないわけです。
Amazonなどでは、Celeron搭載の激安ノートPCやミニPCがまだ売られていますが、そのCPUは、もはや最新のものではありません。
2023年以降の新しい Intel Nシリーズ(N100, N95, N97)は、その系譜から考えるとCeleronの後継CPUだとも言えるわけですが、25年間にもわたって使われてきたブランド名を捨てたことからもわかるように、そこには大きな性能のジャンプがあるようです。
テストの方法によってばらつきはありますが、ネットで調べる限り最後のCeleronとN100, N95, N97では2倍近い性能差があります。⬇️
(N100, N95, N97間には微妙なスペックの違いがありますが、どれが上位だとかは言い難く、普通に使う分にはほとんど体感的な差はないと思います)
では、N100, N95, N97の性能はどの程度かというと、
「Webブラウジングやワープロソフト、それほどデータの多くない表計算等ならほとんど問題なし。しかし、ビデオ編集や重いゲームは苦しい」
多くのレビューでこのような評価がなされているようです。
ちょっと細かいですが、下記の「PC Watch」の記事がわかりやすいと思います。⬇️
中古PCの注意点
この記事の趣旨と少し外れますが、安いPCを探していると【整備済み品】等と書かれた、中古PCがよくヒットしてきます。
確かに安いことは魅力ですし、割り切って数年間使うだけというのであれば、それも有りだとは思います。
ただ、以前の記事にも書きましたが、
「Intel Core シリーズなら第8世代以降、AMDなら Ryzen 2000シリーズ以降を搭載したPC」でなければ、Windows11には基本的に対応していません。
AMDの中古ノートPCは少ないので、多くはIntelのCPU搭載のノートPCの事になりますが、第8世代より前のCPUを積んだノートPCなのに、【Windows11搭載】と自慢げに書いているものは、むりやりWindows11をインストールしていることになります。
今後のサポートやアップデートに問題がある可能性が高いと思います。
その辺を承知の上で買うのでなければ、個人的にはまったくお勧めはできないですね。😔
詳しくは過去記事を見てください。⬇️
まとめ
私が実際にノートPCを買ってきて試しているわけではありませんが、ネットの情報中心に最新のローエンドのノートPCについて調べてみました。
記事冒頭に載せた表中のPCより安い、3万円前後のノートPCも売られていますが、ほぼCPUはCeleronです。
安いものにはそれなりの理由があるわけで、現在のローエンドCPUであるN100, N95よりもかなり性能の劣る、もはや生産の終わった Celeron搭載機を買うのはあまりお勧めできないですね。😣
ただし、N100, N95がまあまあ使えるとはいっても、2024年時点でのローエンドのCPUであることには違いありません。上記で紹介した「PC Watch」の記事にもありますが、あとからメモリを増設することはほとんどできないので、CPUの性能を抑えるのであれば、逆にメモリは奮発して16GBを積んだ方が良いのかなとは思います。