ミニPCを買ったこともあり、ここのところミニPC関連の記事を書いてきました。
これから買おうという方の参考になればと思って書いたのですが、まあミニPCだけ買ってきてもモニタやキーボード、マウスがなければ使えないわけで、
そういう意味では2台目需要なのかなとも思います。
ミニPCを買うにあたってCPUなど最新情報を色々と調べたので、勢いでノートPCについても、少し書いておこうかなと思います。
(ノートPCに使われているCPUは、消費電力と発熱を抑えたタイプでミニPCに使われているものと基本的には同じです)
ノートPCの現状チェック
買い方、調べ方は人それぞれでしょうが、とりあえずAmazonの「パソコン・周辺機器」「ノートPC 新品」で検索して「おすすめ」上位に出てきた機種のスペックを調べてみました。
お金を出せばいくらでも良いマシンは買えるわけですが、やはり「安くて良いもの」が欲しいですよね。
(私がブログを読ませて頂いている、または読んで頂いているのは、節約やミニマムな生活を心がけていて、無駄なお金は使わないという方が多いです。私も定年を過ぎ、病気もあって仕事もやめてと、「安くて良いもの」が基本です)
新製品が出たり、価格も日々変動したりと、あまり細かくチェックしても意味が無いので、ざっくりと価格と性能の傾向を見たいと思います。なので機種名は載せていません。
「このメーカーで、このメモリ量とCPUならこれくらいの値段か~」くらいの感じで参考程度にしていただければ。
(2024年2月10日現在の価格です)
10万円以下 MS Office付属
まずは、10万円以下で MS Office付属のノートPC
10万円以下 MS Office 付属 | |||||||
価格 | メーカー | メモリ | SSD | モニタ | CPU | PassMark | |
① | ¥94,800 | Lenovo | 16 | 512 | 14.0 | Ryzen 7 5700U | 15,856 |
② | ¥89,940 | Lenovo | 8 | 256 | 15.6 | Ryzen 5 5500U | 13,109 |
③ | ¥89,800 | ASUS | 16 | 512 | 15.6 | Ryzen 5 7520U | 9,461 |
④ | ¥87,840 | Dell | 8 | 256 | 15.6 | Core i3-1115G4 | 6,123 |
⑤ | ¥82,800 | 富士通 | 8 | 256 | 15.6 | Core i3-1215U | 10,875 |
⑥ | ¥79,800 | Lenovo | 8 | 256 | 14.0 | Ryzen 5 7520U | 9,461 |
⑦ | ¥67,830 | 富士通 | 8 | 256 | 15.6 | Celeron 7305 | 2,433 |
⑧ | ¥55,999 | Yijowi | 16 | 512 | 16.0 | Celeron N5105 | 4,059 |
⑨ | ¥47,682 | Dobios | 16 | 512 | 15.6 | Intel N95 | 5,396 |
⑩ | ¥35,966 | ESBOOK | 6 | 192 | 14.0 | Celeron J4105 | 2,902 |
(表の横幅を狭くする為、単位は省いています。メモリとSSDは "GB", モニタは "インチ", PassMarkは "Multi"(M) の値(数字が大きいほど高性能))
価格の高い順に並べました。別にベスト10という訳ではないです。
どのメーカーを選ぶ?
⑧ ~ ⑩ は、聞いたこともないメーカーで、そして「激安」です。
うぅん、どうでしょうね~~?🤔
普通は、MS Officeだけで2万円以上はするはずです。なのにMS Office付属でこの価格というのは・・・。🙄
私もこの前、「MINISFORUM」という今まで全く知らなかったメーカーのミニPCを買いました。
ただ、ミニPCを作っているメーカーは、すべてこれまで知らなかった中国のメーカーでした。その中では一番値段が高くてしっかりしていそうなメーカーを選んで買ったつもりです。
ミニPCの場合は、ある程度PCに詳しい人が2台目とかで買うことが多いでしょうから、多少のリスクを取っても良いのかなとは思います(自分もそうでした)。
しかし、ノートPCの場合はメインの1台目であったり、初めて購入するPCであったりする可能性は結構ありますよね。
そうすると、あまりリスクは取らない方が良いのかなと思います。
「Lenovo も ASUS も聞いたことないぞ!」という方もいるかもしれません。
Lenovo(レノボ) はもともと中国のPCメーカーですが、2004年にIBMのPC部門を買い取ったのをはじめ、その後NEC、富士通のPC部門もレノボの子会社になっています。
ASUS(エイスース) はPCの自作をしていた方々にはおなじみで、台湾系の歴史があるメーカーです。
世界のPC出荷台数では、レノボが1位、エイスースは5位です。心配する必要は全く無いと思います。
どのノートPCを選ぶ?
私がこの表の中から選ぶとしたら、① か ③ にするでしょうね。
(モニタサイズは気にせず、また表にないスペックはすべて無視して選んでいます)
ミニPCの記事の時は、メモリは16GBは欲しいと書きました。上にも述べたようにミニPCを買う方はPCに詳しく、求めるスペックも高いと思っていたからです。
今回は少しハードルを下げているので、メモリ8GBの機種も載せています。
8GBでも普通には使えると思います。ただ、お財布が許せば16GBをお勧めという感じですね。
CPUについては、PassMark(M)の値として、5,500以上は欲しいという説もあります。⬇️
私も体感するために、10年前のノートPCを引っ張り出してきて使ってみました。
(Core i5-3340M, PassMark(M)は 2,697, メモリ16GB, Windows10)
YouTubeで動画を流しながら、Wordで文章を打ってみましたが普通に使えます。
ただ、Windows10ですし、常駐するようなソフトは全く入っていません。
(この時、メモリの使用量は5GB程度でした。そういう意味ではメモリ8GBでも普通には使えると思います。ただWindows11の方がメモリを食います)
⑦, ⑧, ⑩の Celeronプロセッサは、この古いCPUと同程度の性能と考えてよいでしょう。
使えなくはないと思いますが、10年前のCPUに負けるというのもなんだか悲しい話ですね。
Celeronは2023年以降は "Intel プロセッサ Nシリーズ" に統合され、もう新製品は出ません。
Intel のローエンドのCPUは、⑨の Intel N95 及び、表にはありませんが N97, N100 になっていくようです。
(今後、Intel N95, N97, N100 を搭載した安いノートPCが多く発売されてくると思います)
10万円+α MS Office付属
次に、もうちょっと出して 10万円+αで、MS Office付属のPCです。
10万円+α MS Office 付属 | |||||||
価格 | メーカー | メモリ | SSD | モニタ | CPU | PassMark | |
⑪ | ¥129,800 | 富士通 | 8 | 512 | 15.6 | Core i7-1165G7 | 10,332 |
⑫ | ¥124,800 | NEC | 16 | 512 | 15.6 | Ryzen 5 5500U | 13,109 |
⑬ | ¥112,000 | Lenovo | 16 | 512 | 15.6 | Ryzen 7 5700U | 15,856 |
⑭ | ¥108,700 | Lenovo | 8 | 512 | 15.6 | Core i5-1135G7 | 9,869 |
⑮ | ¥103,800 | Dell | 16 | 512 | 14.0 | Core i5-12450H | 17,414 |
⑯ | ¥101,993 | HP | 16 | 512 | 15.6 | Ryzen 5 7530U | 16,442 |
(⑯ だけは、HPのオンラインストアからのデータです。今はセール中で特に安くなっているようです)
少し金額をプラスしただけで、ほとんどの機種がメモリ16GB、ストレージ512GBになりました。
この中から選ぶとしたら、⑬ か ⑯ でしょうか。
"Ryzen" というのは AMD というメーカーのCPUで、"Core" は Intel のCPUです。
Intel の方が「インテル入ってる」のCMで有名ですが、この表にある世代のCPUの場合、"Ryzen" の方がグラフィックス性能は高いです。
(下記の記事に、ベンチマークを載せています)⬇️
表の中にある PassMark値は CPUの性能を示していますが、これもおおむね Ryzen の方が上です。
10万円以下 MS Office無し
MS Officeはいらない、という場合もあります。
(ライセンスを持っているとか、互換ソフトを使う等々)
そうすると、同じ性能で2万円くらいは価格が下がります。
10万円以下 MS Office 無し | |||||||
価格 | メーカー | メモリ | SSD | モニタ | CPU | PassMark | |
⑰ | ¥99,800 | ASUS | 16 | 1TB | 15.6 | Ryzen 7 7730U | 18,828 |
⑱ | ¥83,000 | Lenovo | 16 | 512 | 14.0 | Core i5-12450H | 17,414 |
⑲ | ¥79,800 | ASUS | 16 | 512 | 14.0 | Ryzen 5 7520U | 9,461 |
⑳ | ¥74,800 | ASUS | 16 | 512 | 14.0 | Core i5-1135G7 | 9,869 |
㉑ | ¥74,800 | Lenovo | 16 | 512 | 15.6 | Ryzen 7 5700U | 15,856 |
㉒ | ¥64,800 | ASUS | 8 | 256 | 14.0 | Core i5-1135G7 | 9,869 |
メモリは16GB、ストレージは512GBで10万円以下となり、よりどりみどりですね。
CPU性能を考えると ㉑ のコスパが素晴らしいですね。これにします😁
まとめ
この記事では、メモリ、CPUを中心に考えてみました。
その他にも、モニタの大きさや、重さなど細かい点は当然機種ごとに異なりますから、実際に買うときはご自分のニーズに合わせてチェックしてみてください。
携帯性の良い、小さくて軽い機種の方が値段が高くなります。
MS Office が付属しているものだと、10万円ちょっと出すとかなり良い感じのノートPCが選べますね。
MS Office が不要であれば2万円程度は安く買えます。
また、ASUSのPCだと「Office 互換ソフト」(WPS Office かな?)が付属する機種もあります。(⑲, ⑳ など)
また、⑯ のHPも「Office 互換ソフト」にすると2万円以上安くなります。
気をつけたいのは、Microsoft 365 Personal(12ヶ月版)が付属している機種です。
これは、サブスク版のOfficeソフトなので、当然1年後には使えなくなります。
その後、再び契約するとしたら、¥14,900/年、または¥1,490/月がかかります。
(この記事の表には、サブスク版のOfficeが付属の機種は入れていません。① ~ ⑯ には買い切りの永久ライセンス付のOfficeが付属します)
同時に5台にインストールできるとか、Mac, スマホ, タブレット版も使えるとか、1TBのクラウドが使えるなど、サブスク版のOfficeにもメリットはありますが、そのあたりが必要ないなら、2年目以降は割高ですよね。
私なら買い切り版にします。
以上、ざっくりでしたが
「このメーカーで、このメモリ量とCPUならこれくらいの値段か~」
と、いう程度でノートPC選びのご参考になれば。😀