少し前「どんなノートPCを選ぶか」という記事で、Microsoft Officeが付属しない機種なら2万円程度安くなると書きました。
Microsoft Officeが付属しない機種の中には「Office 互換ソフト」が付属しているというものもあり、おそらく "WPS Office" という製品だと思います。
Microsoft Officeより2万円も安いのに付属してくる "WPS Office" とは・・・?
「聞いたことの無いソフトだけど、2万円も安いというのは気になる」
「どんなソフトなの? 使えるのか?」
などと思った方もいらっしゃるかもしれません。
私は、この "WPS Office" の旧バージョンにあたるソフトを買ったことがあり、今もあまり使わないノートPCにインストールしています。
ただ、もう何年も前の事なので最新の状況をチェックしてみました。
- WPS Office とは
- WPS Office 2 の中身は
- WPS Office 2 の価格は
- PC本体にバンドルされる場合
- 実は「無料版」が存在する!
- 無料版のダウンロード、インストール、アンインストール
- 無料版の広告
- ここまでのまとめ
WPS Office とは
(Wikipediaより)
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WPS Officeは、中国のソフトウェア会社の金山軟件(Kingsoft Corporation)の子会社である金山弁公軟件(Kingsoft Office Software Corporation Limited)が開発、販売する無料および低価格帯のオフィススイート製品である。
日本では同社のジョイントベンチャーであるキングソフト株式会社が販売、サポートを行っている。
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中国の会社と聞いて、気にする方もたまにいますが、iPhoneだって工場は中国にあり、私がこの前買ったミニPCも中国製です。
まあ、気にする方は使わなければよいだけなので。
で、WPS Office は2006年から日本でも販売されていて、かつては Kingsoft Office という名前でした。2016年から WPS Office になっています。
2020年にバージョンアップされて、現在は "WPS Office 2" が販売されています。
WPS Office 2 の中身は
基本的に、Microsoft Office の互換ソフトです。
下記のソフトが含まれます。
WPS Writer:ワープロソフト(Word互換)
WPS Spreadsheets:表計算ソフト(Excel互換)
WPS Presentation:プレゼンテーションソフト(PowerPoint互換)
WPS PDF:PDF閲覧
★WPS Presentation だけ、含まれないバージョンあり
WPS Office 2 の価格は
★WPS Office 2(日本の「キングソフト株式会社」版)(2024/5/17の価格)
・Personal Edition(ダウンロード版) ¥4,189
(Writer, Spreadsheets, PDF閲覧, 基本フォント)
・Stanndard Edition(ダウンロード版) ¥4,541
(Writer, Spreadsheets, Presentation, PDF閲覧, 基本フォント)
その他にも、UDフォント2書体が付属したり、PDF編集ができるバージョンがありますが省略します。
1つのライセンスで、Windows1台と Mobile2台 にインストール可能ということです。
★DVD版の方が安く売られていています。
・DVD版 Personal Edition ¥2,732
・DVD版 Standard Edition ¥3,655
最近はDVDドライブの無いPCも多いから、安いんでしょうか?
★"WPS Cloud" という、クラウドのサブスク版もあるようです。
PC本体にバンドルされる場合
PC本体を買うときのオプションの場合の価格はどうでしょう。
HPのオンラインストアでチェックしてみました。
★Microsoft Office Home & Business 2021 デジタルアタッチ版【20%OFF】
¥26,400
★WPS Office 2 Standard Edition (ダウンロード版)【20%OFF】
¥3,696
この価格差は大きいですね。
実は「無料版」が存在する!
ちょっと複雑なんですが、「日本のキングソフト株式会社」ではなく、「Kingsoft Office Software社」が提供している "WPS Office" (2が付かない)という、多国語に対応したグローバル版のソフトウェアがあり、何とこちらは
「無料」
です!!😮
中身は
WPS Writer:ワープロソフト(Word互換)
WPS Spreadsheets:表計算ソフト(Excel互換)
WPS Presentation:プレゼンテーションソフト(PowerPoint互換)
WPS PDF:PDF閲覧
が含まれています。"WPS Office 2" との違いがあるのかどうかは不明です(調べていません)。
以前からこのグローバル版はあったのですが、2021年に日本語に対応したという事です。
しかし、2020年に「日本のキングソフト社」が有料の "WPS Office 2" を発売したのに、その1年後に無料のグローバル版が日本語対応をするいうのも、なんだか不思議ですね。
コミュニケーションがうまくいってないのか?
無料版のダウンロード、インストール、アンインストール
⬇️ ここから無料版はダウンロードできます。
対応OSは、Windows、macOS、Linux、Android、iOS
(日本語対応しています。もし英語で表示されたら、ページ左下で日本語も選べます)
★「WPS Office 無料版」などで検索すると⬇️ のページになります。
ここで「日本語版サイト」を選んでしまうと、"WPS Cloud" のページに行ってしまうので、必ず下の「WPS Office海外版のサイトに入る」を選んでください。
ダウンロードしたら、
"WPS Office inst" を実行します。("WPS Office inst.exe")
★アンインストールするには、(Windowsの場合)
設定>アプリ>インストールされているアプリ> "WPS Office"
を選べば、簡単にアンインストールできます。
無料版の広告
無料版には広告が出ると、ネットには書かれていますが、私が見た限りではアップグレードするように促される事以外には無いと思います。
WPS Office の右上の「今すぐアップグレード」の上にマウスポインタが行くと "WPS Pro" へのお誘いのウィンドウが開きます。
これは、
WPS Pro ¥5,000/年 というサブスク版へのお誘いです。
広告がこれだけだとしたら、私はほとんど気になりません。
もし、他に何か見落としているようなら申し訳ありませんが。
ここまでのまとめ
とりあえず、無料のグローバル版のインストールまではたどり着きました。
今現在、メインPCに無料版がインストール済みで使用中です。
使い勝手や互換性については、次回以降という事で。⬇️