先日、マイクロソフト Edge の Image Creator を使い、何人かの画家や画風に対して「いかにも」というプロンプト(指示文)を与えてみると、どんな絵を作ってくれるかを試してみました。
ほとんど「まんま」な絵があったり、その他も「いかにも」な絵が作成された例が多かったようです。(タッチや背景などに比べて、顔はずいぶん現代風な感じがしましたが)
でも、「それは「いかにも」なプロンプトを与えたからそうなったんだろう!」と思われた方もいるかもしれませんね。
そこで、今回は「単純で同じプロンプトを与え、画風・画家だけを変更したらどうなるか?」という実験をやってみました。
前回、フェルメール風に描かせたら、かなり『真珠の耳飾りの少女』に近い絵を描いてきました。そこで、今回はこれを基準として、その時と同じプロンプト、
「振り返った若い女性のポートレート」を使って、10人の画家(1つだけ画風)で試してみました。
(前回の記事とは、ちょっとだけメンバーが違います)
まずプロンプトを与えた時のスクリーンショットを載せ、その次に作成された3.4枚の画像の中から、いかにもそれらしい絵を1, 2枚載せていきます。
それでは見ていきましょう。
フェルメール風
これは前回の記事と同じものです。これが基準ですね。
印象派風
モネ風
ピカソ風
ムンク風
ダ・ヴィンチ風
ゴッホ風
ダリ風
北斎風
ミレー風
いかがでしたか
雰囲気の出ている画家もいるし、あまりそれらしく見えない画家の絵もありますね。だいたい女性のポートレートなんかあんまり描いていない人もいるし。😄
逆に言えば、AIに描いてもらうことで、もしその画家がこのテーマで描いたとしたら、こんな絵になっていたかもしれないという想像をするのは楽しいですね。
その他、全体的に思ったのは、顔が美しすぎるということです。本物の絵画と違ってコンピュータではとても高詳細なのできれいに見えるということもありますが、どれも現代風の美人すぎる気がします。(特にモネとかミレーとか)
たくさんの顔の画像を読み込ませて、重ねながら平均化していくと、誰もが認める美人になっていくという話をどこかで読んだ事があります。
それってまさにAIがやっている事じゃないでしょうか? だからそういう顔になるのかもしれません。
前回の『真珠の耳飾りの少女』の衝撃が強かったので、今回はテーマを「振り返った若い女性のポートレート」にしましたが、次は全身像や風景がもっと入った絵で実験しようと思っています。
(すでに始めているのですが、今回のポートレートほどインパクトが強くないので、テーマ選びに悩んでいます)