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SFドラマ「三体」Netflix版の感想と小説との比較レビュー

「三体」Netflixを見終わりました。(44分~63分 × 8エピソード)
その前に「三体0【ゼロ】球状閃電」も読み終わっており、「三体」についてまとめた過去記事も、更新しました。⬇️

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以下、「三体」Netflixについて、できるだけネタバレにならないようにしつつも、予告編に出てきている程度に少しだけ中身に触れます。

話の内容ですが、小説の「三体」だけでなく「三体Ⅱ黒暗森林」「三体Ⅲ死神永生」の内容も含めて再構成されています。

第1話は文化大革命のかなり衝撃的な映像から始まりますが、これは日本版(英語版も同じだそうです)の小説「三体」にかなり忠実です。
個人的には、これはとてもよくできていると思いました。中国版のドラマは忖度からか「文化大革命」については非常にサラリと流されていますが、この文化大革命こそが主人公の行動の動機になっているわけなので、本来はサラリと流すことではないと思われます。
そういう点で、見始めた当初は「Netflix版はかなり良いかも」と感じました。

ただ、Ⅱ、Ⅲまでの内容を再構成しているため、主要な登場人物を最初から登場させている点や、全8話に序盤の物語を入れ込むため説明が不足気味な点など、エピソードが進むにつれてやや不満な点も出てきました。

Netflix版は、完結しているわけではありません。製作者はシーズン4まで作りたいと言っているようです)

とはいえ、展開のスピード感やグラフィックスの迫力は、さすがNetflixという感じです。

ただ、映像はところどころかなりエグいものがあり、そのあたり弱い人は注意が必要かもしれません。

 

小説の方は、物理学や天文学の話が当然のように出てくるハードSFです。その辺の知識があまり無いと読みづらいのは確かでしょう。
その点、このNetflix版ドラマなら、かなりとっつき易いとは思います。やや難しい物理・天文学的な話題が易しく置き換えられている部分もあります。

小説を読んでいないなら、このNetflix版のドラマから見始めるのが良いかもしれません。
当然小説好きなら、小説からが良いと思いますが、分厚いハードSFが5冊です・・・😅

 

中国版のドラマは 45分x30話もあります。内容的には1冊目の「三体」の内容をかなり忠実に(先ほど書いた「文化大革命」を除いて)トレースしています。
こちらは小説を読んでから見た方が楽しめるかなと個人的には思います(私はそうしました)が、小説を読み始めて「ちょっと難しいな」と思った場合には、途中からでもこのドラマを見るという手も「有り」かもしれません。(その方がわかりやすい部分もあると思います)

この中国版のドラマは、原作に忠実かつ丁寧に作りこまれており、とても良かったと思っています。

 

Netflix版 予告編を載せておきます(公開順)⬇️

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中国版ドラマの記事はこちら⬇️

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