ちょうど1年前の2023年1月に、長く使っていた「HHKB Lite2」から、もうちょっと普通のキー配列のものにしてみようかと思い、久しぶりにキーボードを替えてみることにしました。
小さくて、静かなものが良い、なおかつ安いこと!
ただし、日本語配列で、キーピッチは普通の 19mmあること(隣のキーとの間隔。キーそのものが小さすぎずに普通サイズのキー)、深めのキーストロークがあること(ノートパソコンのような薄型ではない)を条件にして選び、
「サンワサプライ SKB-KG3WN2」(以下「SKB-KG3WN2」)にしてみました。
(Amazonで 1,918円 安い!)
「HHKB Lite2」との比較
これまで使っていた、「HHKB Lite2」と比べてみます。
サイズは、
「HHKB Lite2」294(W)×121(D)×39(H)mm 680g。
「SKB-KG3WN2」306.4(W)×129.1(D)×27.4(H)mm 約360g(ケーブル込み)。
横幅(W)は12mm、奥行(D)は8mm 程大きいですが、並べなければわからない程度の差です。
↓ 黒が「HHKB Lite2」、白が「SKB-KG3WN2」
「SKB-KG3WN2」はキーが6列で「F1~12キー」「DELキー」「Prt Scキー」も小さいながら付いています。
「HHKB Lite2」はキーが5列で「F1~12キー」「DELキー」「Prt Scキー」はありません。(当然、Fnキーとの併用で使用は可能)
ちなみに、フルキーボードや、テンキーレス(TKL)といわれるキーボードと比べるとかなり小さいことがわかります。
(フルキーボードを100%として、テンキーレスを80%、「HHKB Lite2」のようなサイズを60%と言うこともあります。「SKB-KG3WN2」は60%よりは少し大きいので、65%と言うこともできます)
打鍵感
キースイッチは「メンブレン方式」です。
↓(パッケージのイラストより。キートップの下に赤で示されたラバーカップがあるのがよくわかります。メンブレン方式やラバーカップについては上記の記事を参照してください)
打鍵音は静かですが、キーが動く時のカチャカチャという音は少しします。
それでも「HHKB Lite2」よりは静かですし、メカニカルキーボードよりはるかに静かです。
家庭や静かなオフィスで使っていても、気にならない程度の音だと思います。
このサイズの場合、「\_ろ」のキーが左下にあったりとか、キー配列が独特になっていたりすることが多いのですが、そういう特殊な点がほぼ無いのがこのキーボードのとても良いところだと思います。
「HHKB Professional HYBRID 日本語配列」との比較
全く値段の違う高級品ですが、現在売られている「HHKB Professional HYBRID 日本語配列」(以下「HHKB Pro」)と、キー配列が非常に近いです(「F1~12キー」の1列が多い点は除いて)。
(私が使っていた「HHKB Lite2」は数年前に生産中止になっています)
↓「HHKB Pro」(PFU DIRECT HPより)
↓「HHKB Pro」右側部分
↓「SKB-KG3WN2」右側部分
矢印キーのあたりを含めて、ほぼ同じキー配列です。
(ただし、左「Controlキー」の位置は違います。「HHKB Pro」は「Aキー」の左側にあります)
「BSキー(←キー)」「Enterキー」や「右Shiftキー」は「SKB-KG3WN2」の方が大きいことがわかります。)
このサイズで、深めのストロークのある日本語配列キーボード(それ自体が少ない)では、このような配列の物はなかなか無いです。
その他の特徴
↓ パッケージの表の写真
↓ パッケージの裏の写真
PS/2の変換アダプタが付属している、立てて収納できる、ケーブルを3方向に固定できるなど、ピリリと小わざが効いています。
↓ (ちょっとわかりにくいですが、キーボードがさかさまに立っています)
PS/2の変換アダプタ付属には驚きました。私は使うわけではありませんが、企業の真面目さが伝わってくる気がして、かなり好感が持てます。
↓ パッケージの裏の写真、スペック部分(赤線は筆者)
安価な製品ですが、キースイッチ、キーピッチだけでなく、まるで高級キーボードのようにキーストロークや動作力まできちんと書かれていて、この点でも企業の姿勢というか誠実さが伝わってきました。
プチカスタマイズ
残念な点が2つほど、
・「F」,「J」キー(タッチタイピングの時のホームポジション)の突起が小さくてわかりづらい。これは、ぜひ改善してほしいですね。
・構造上しょうがない事ではあるが、「右Shiftキー」が小さい。
それでも頑張って、「HHKB 日本語配列」よりは大きな 1.25U(通常より1/4は大きい)の幅はありますが、どうしても「↑上向き矢印キー」を押してしまうことがありました。
↓ そこで、現在はこうなっています。
↓ シールを貼っています。拡大すると
貼ったのは、エレコムのゲーミングキーボード用の「GRIP SHEET」です。
見た目ほど触感が大きく変わるわけではないのですが、それでも違いはわかるので問題点はずいぶん改善されました。
・もう1点カスタマイズしているのは、「Caps Lockキー」をソフトウェア的に「Ctrlキー」(Controlキー)として使っている点です。
"Ctrl2Cap" というソフトウェアを使っています。
これについては調べればたくさん出てきますが、忘備的にそのうち書いておこうと思っています。
まとめ
「サンワサプライ SKB-KG3WN2」
★プラスポイント
・小さくて、静かで、安い(2,000円以下)。
・「HHKB Pro」とほとんど同じキー配列(左「Controlキー」の位置は違う)で、このサイズとしてはとても使いやすい。
(「HHKB Pro」の価格は、31,900円~36,850円です 😱 )
・「F1~12キー」「DELキー」「Prt Scキー」がある。
★マイナスポイント
・「F」,「J」キーの突起が小さくてわかりづらい。
・「右Shiftキー」が小さい。(まあこれはしょうがない)
・メンブレン方式なので静かだが、打鍵感は柔らかい(メンブレンとしてはやや硬め)。当然、静電容量無接点方式やメカニカルスイッチ方式には劣る。
●小さくて静かで、安いキーボードを探している人には、お勧めできると思います。
これまで使っていた「HHKB Lite2」に比べると、打鍵感は明らかに劣りますが、音ははるかに静かです。
3万円オーバーの現行「HHKB Pro」と違って 2,000円以下で手に入ります。試しに買って使ってみるという事も可能ですね。
↓ 黒もあります。型番が変わって SKB-KG3BKN2
↓ テンキー付きもあり。これでも100%フルキーボードより幅は狭いです。