少し前(2023/12/19)に、「2023年に6台もキーボードを買ったので、その辺のことを書きます」と言っていたくせに、違う記事が続いていました。
まあ、テーマを絞ったブログではないので、話題はあちらこちら飛びながらになることはご容赦ください。キーボード関係も少しずつ書いていきます。
(私が使っているのは Windows10のPCです)
1年で6台のキーボードというと、2か月ごとに買い替えているように思われるかもしれませんが、そうではなくて、今年の初めくらいまでは長い間1台のキーボードをメインで使い、1月に2台買い替え、そして、10月から一気に4台を試しています。
なぜ10月かというと、ブログを始めた事がきっかけでした。家でキーボードを使う時間が圧倒的に増え、音や使い心地が気になりだして、キーボード選びが迷走していきました。
年末にもなってきたし、これ以上台数を増やしてもしょうがないので、改めて手元にあるキーボードをもう一度試しながらレポートしつつ、自分の感覚を確かめて、普段使いの1台を決めていこうと思います。
キーボードに求める条件
私がキーボードに求める条件は、基本的に次の①~⑧です。
① Ctrl(Control)キーが "A"キーの左側にある事
(これは、ソフトウェア的にほとんどのキーボードで対応可能)
② 打鍵音が静か
③ 場所を取らない(小さい)が、キー同士の間隔(キーピッチ)は普通
④ テンキー不要
⑤ "Fキー"(ファンクションキー)不要
⑥ "方向キー" はあった方がよい
⑦ 日本語(JIS)配列
⑧ 値段が安い事(1万円は超えたくない。できれば5,6千円位まで)
PFU Happy Hacking Keyboard Lite2
まず最初の1台として、この記事で取りあげるキーボードは、今年(2023年)の初めまで10年近く使っていた、
「PFU Happy Hacking Keyboard Lite2」(以下 「HHKB Lite2」)
です。
この「HHKB Lite2」は、「静電容量無接点方式」の正統派のものはなく、「メンブレン方式」でした。(「HHKB Lite2」は2019年に生産中止となってしまいました)
しかし「メンブレン方式」のなかでは打鍵感は相当良い方だと思います。10年近く使ってもほとんどへたった感じもしませんでした。
この長年愛用した「HHKB Lite2」は、上記の①~⑧の条件をかなり満たしていましたが、
●打鍵音はカチャカチャと安っぽい音がして、あまり静かではない。
●上の条件には無いが、"DEL" キーが無く("Fn"キーとの組み合わせでは当然使えるが)、地味に使いづらい時がある。
この2点はややマイナスポイントでした。
↑ スペースキーの右側が「変換」、左側が「無変換」その左が「半角/全角」(上の写真)
↓ "DEL" の機能は、"Fn"+"BS" (下の写真の右上部分)
今、久しぶりに「HHKB Lite2」を引っ張り出して使っていますが、コンパクトでかなり良い感じです。ただ、やはりカチャカチャとうるさいですね。
Amazonを見たら、今でも中古品が結構良い値段(新品の時と変わらないくらい)で売られていました。(7,000円~8,000円)
「HHKB Lite2」はかなりのお気に入りだったのですが、2023年の初め、ふと、もうちょっと普通のキー配列のものにしてみようかと思い、久しぶりにキーボードを替えてみることにしました。
この記事としては以上で終わりです。
次の記事では、2023年の1月に買った2台のキーボードについて書く予定です。
以下資料を載せます。
キーボードの種類
1)静電容量無接点方式
名前の通り、スイッチが物理的に接触しない「無接点」方式で、キーを押し下げて一定のレベルまで近づくと回路が接続されて、キーが押されたことを認識する。
メリット
・物理的な接点がないので、耐久性・信頼性にとても優れている。
・キータッチが軽くて、疲れにくいと言われており、プログラマーや金融機関など大量のキータイプが必要な現場で多く使われている。
デメリット
・構造が複雑になるため、値段が高くなる。一般的に 30,000円以上。
2)メンブレン方式
メンブレンとは直訳すると「膜」の意味。シリコンゴムなどでできた柔らかいメンブレンシートの基盤があり、その上にラバーカップと呼ばれるドーム状の部品を置いて、さらにキートップがかぶせられている。上からキートップを押すとラバーカップが押し下げられ、基板上の接点が接触することで、キーが押されたことを認識する。
(電子レンジや洗濯機の平面的なスイッチも、ラバーカップやキートップが無い「メンブレン方式」の一種)
メリット
・構造がシンプルで安価に作ることができる。(1,000円~3,000円位)
(デスクトップパソコンに付属のキーボードはほとんどがこの方式)
・打鍵音が静か。
デメリット
・「グニャ」っとした打鍵感になる。
・耐久性に劣る。
・スイッチが入るまで押す必要があるので、浅く押した時に文字が入力されないことがある。
・逆に力を入れ過ぎるとチャタリング(一度押しただけなのに、複数回入力されること)が起こることがある。
3)パンタグラフ方式
「パンタグラフ方式」も「メンブレン方式」と基本構造は同じだが、キーを支えるために電車のパンタグラフのような指示構造を持つ。
(「パンタグラフ方式」を「メンブレン方式」とは別に扱っている解説も多いが、広義では「メンブレン方式」に含めて良いと思う)
メリット
キーストロークを短く作ることができる。つまり薄く作ることができる。
ノートパソコンのキーボードはほとんどこの方式。別売りのキーボードの「薄型」の物もこの方式。
デメリット
2)の「メンブレン方式」よりも部品点数が増えるので、価格は高くなる。
(「静電容量無接点方式」ほどではない)