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読書 「男おいどん」 松本零士 著

松本零士著 「男おいどん 講談社 (週刊少年マガジンコミックス) Kindle

10月25日の記事「訃報が続きますね」は、2023年1月と3月に YMO高橋幸宏氏と坂本龍一氏の訃報を受けて書いた記事でした。その記事の後半に 2月に亡くなった松本零士氏の事にも触れ、「男おいどん」についても少しだけ書きました。

松本氏の名前を記事の題名に出さず少し触れただけだったので、改めて一本の記事として松本零士著「男おいどん」について紹介しておきたいと思います。


2023年2月の松本零士氏の訃報に触れ、「銀河鉄道999」や「キャプテンハーロック」なども思い出されたのですが、もう一度読みたいなと最初に思ったのは、この「男おいどん」でした。
男おいどん」は、1971年5月9日号から1973年8月5日号まで「週刊少年マガジン」に連載された漫画です。
もう売っていないだろうと思いつつ、amazonで調べてみたら 2012年に電子化されており、Kindleが手に入ることがわかって、すかさず全巻購入しました(全6巻)
(紙の本を手に入れるのは、なかなか大変かもしれません)


この「男おいどん」は、九州から東京に出てきた主人公の大山昇太(おおやまのぼった)が、本郷の四畳半の下宿「下宿館」で周囲のさまざまな人々と繰り広げる日常が描かれています。
主人公は、「無芸大食・人畜無害」、怠惰で、能力も無く、浪人生にすらなれないというどうしようもなくダメな男です。
しかし「男のプライド」だけはとても強く「クニを出るときかあちゃんがお守りをぬいつけてくれた学生服と帽子」と、押し入れに詰め込まれた山のようなパンツと共に、次々と失敗を繰り返しつつも大きな夢を持って、周りの人々に支えられながら生きていく人情味あふれる物語です。

主人公の名言(迷言?)があります。
「明日のために 今日も寝て 今日のために 明日も寝るのだ」

私は、人情味豊かで情け深い下宿屋のバーサンと、困っていると「たまご入りのラーメンライス」を食べさせてくれるラーメン屋のオヤジが大好きです。


数十年ぶりに読み返すと、主人公の不器用で情けない姿に、笑いつつも泣けてきます
今の若い人にとっては、時代が違うのでよくわからない描写があったり、「男の意地」というような言葉も現代には合わないのかな、とは思いますが、時代や世代を超えて共感できるものも多くあると思います

おすすめします。