
これまで、Flyby11 Ver.2.4 を使ってWindows11非対応のPCをWindows11 24H2にアップグレードする記事を書いてきた。
他の方の書かれたごく一部の記事で、Flyby11がレジストリも操作して、より確実にアップグレードしているというものがあったような気がする。(あいまいで申し訳ない・・)
5月に古いノートPCを Flyby11を使ってアップグレードした時に ⬇️
アップグレード後にレジストリをチェックしてみた。
少し時間が経ってしまったが記録しておきたい。
★★★
レジストリ操作により、Windows11にアップグレードを回避する方法は2つあり、下記の値のどちらかを設定するとアップグレードが成功するということらしい。
(私自身はレジストリ操作でアップグレードしたわけではないので、実際に操作したことはない)
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キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup
値の名前 AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU
型 REG_DWORD(DWORD 32ビット)型
値の内容 1
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キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\LabConfig
値の名前 BypassTPMCheck(DWORD 32ビット値)
型 BypassSecureBootCheck(DWORD 32ビット値)
値の内容 1
==========
元々は存在しないキーなので、設定するときは自分で加えることになるわけだが、Flyby11で Windows11にアップグレード直後のノートPCのレジストリを見ると ⬇️

どちらの値も、
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
の下に存在していないことがわかる。
と、いうわけで少なくとも、Flyby11 Ver2.4ではレジストリの操作はされず、
やはり、内部的に
"setup /product server" コマンド
を使っていただけのようだ(以下、記事のコピーは「Flyby11のReadme」をChromeにより日本語訳したもの)⬇️

ただし、最新のVer. 2.6 の Readme を読むと、必要に応じてレジストリ操作も行っているのかもしれないと思われる。(未確認なので詳細は不明)⬇️

★★★
Microsoftは当初、レジストリを操作してWindows10を11にアップグレードする方法を公開していたが、現在は公開をやめているようだ ⬇️
★★★
Flyby11などを使って、Windows11に非対応のPCを無理やりアップグレードする記事を読んでいると、必ずと言っていいほど、
・自己責任で
・メーカーの保証は受けられなくなる
・将来アップデートなどで問題が生じるかもしれない
などと書かれている。
自己責任や保証を受けられなくなるのは当然で、それを覚悟でFlyby11などを使うかどうかということだろう。
今のまま、Windows10を使っていても今年(2025年)の10月にはサポート期限が切れる。
つまりそれ以降は、Windows10を使っていようが、無理やりアップグレードしたWindows11を使っていようが、サポートされないという点では同じということになる。
だったら、ダメ元でも Windows11にアップグレードしてみた方が良いのでは? と、私としては思ってしまう。
Flyby11の作者の「Flyby11がなぜ意味を持つのか」の趣旨に私は賛同する ⬇️

★★★
座して死を待つのか、リスクを取ってでも挑戦するのか?
私は挑戦するべきだろうと思う。