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Windows11非対応のPCをWindows11 24H2にアップグレードする ⑦ ISOファイルは自分でをダウンロードした後でFlyby11を使ってアップグレードする

この記事では、Flyby11を使って Windows11非対応のPCをWindows11 24H2にアップグレードする方法を解説している。

以前書いた Flyby11の機能をフルに使ってWindows11にアップグレードする方法 ⬇️

savatrunk.com

 

とは違い、この記事では ISOファイルを自分でダウンロードした後で、Flyby11の機能を使ってWindows11にアップグレードする方法について説明している

 

⚠️⚠️⚠️ Flyby11を起動してからISOファイルをダウンロードすることもできるが、事前にISOファイルをダウンロードしておく方が、今何をしているかが分かりやすいかもしれない

その場合は、下記の Windows11 ISOファイルのダウンロードを参照し、ISOファイルを事前にダウンロードしておいてもらいたい。

 

★★★

今回、アップグレードしたのは、Windows11非対応である intel Core i5-3340M CPUを積んだ、10年以上前の富士通ノートPC FMV A03003, メモリ16GB, SSD400GB(SATA)

(この記事では、複数回のアップグレードを行ってスクリーンショットを撮っている。そのためファイルのタイムスタンプに一部矛盾が出ているが、問題は無いのでご了承願いたい)

 

 

まずはダウンロードフォルダを確認しておく & 可能ならバックアップ

この記事は、あまりPCに詳しくない人でも Flyby11が使えるように書いている(つもり)。

PC操作にあまり詳しくなく、この記事のように Flyby11を使って手軽にアップグレードしようと考えている人であっても、少なくとも「ダウンロードフォルダ」だけは確認しておいて欲しい。後で必要になってくる。

 

★ 念のため「ダウンロードフォルダ」の確認方法を

方法①:タスクバーの「検索ボックス」エクスプローラー」と入力すると、候補としてエクスプローラー」が選ばれてくる。(途中まで入力すれば認識してくれる)⬇️

エクスプローラー起動

 

エクスプローラーを開くと「ダウンロードフォルダ」がある ⬇️

エクスプローラーを開く



方法②:デスクトップに「PCアイコン」があれば(無い場合もある)、それをクリック ⬇️

PCアイコン



左側の「ナビゲーションウィンドウ」から「ダウンロードフォルダ」を選ぶことができる ⬇️

ナビゲーションウィンドウ



「ダウンロードフォルダ」の中身の例 ⬇️

ダウンロードフォルダ

 


★ そして、可能ならシステムのバックアップをしておく

アップグレードに失敗した時に備えて、念のため、以前紹介した、MiniTool ShadowMaker無料版 など(他にも無料で使えるバックアップソフトはいくつもある)を使って、Windows10のシステムをバックアップしておいた方が安全ではある ⬇️

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とはいえ、このWindows11へのアップグレードは、めったに失敗しないとは思う。

また、アップグレード後に不具合があるようであっても、10日以内ならば Windowsの機能を使って、Windows10にロールバック(ダウングレード・復元)は可能。

解説記事はこちら ⬇️

savatrunk.com

 

Flyby11のダウンロード

GitHubの Flyby11のページへ ⬇️
github.com

 

画面右下の Flyby11をクリック。この時点(5月11日)での最新版(Latest)は Ver.2.4 ⬇️

Githubへ

 

ダウンロードページに進むので、"Flyby11.zip" をクリックしてダウンロード ⬇️

flyby11ダウンロード

 

マイクロソフトは、Flyby11を「危険なアプリ」と指定している。

Defender からエラーメッセージが出るので、「詳細情報」をクリック ⬇️

保護されている



Flyby11が問題だと出るが、かまわず右下の「実行」をクリック ⬇️

アラートを無視



最初に確認しておいた、「ダウンロードフォルダ」を開く。
"Flyby11.zip" がダウンロードされている ⬇️

Zipファイルをダウンロード

 

"Flyby11.zip" を「右クリック」して「すべて展開」を選択 ⬇️

すべて展開

 

展開先は、そのまま「ダウンロードフォルダ」の「Flyby11」に「展開」 ⬇️

展開先

 

展開された「Flyby11」ファルダが作成された ⬇️

展開完了

 

「Flyby11」ファルダをクリックして開き "Flyby11.exe" をクリック。
(Windows10 デフォルトでは、拡張子(.exe)が表示されず "Flyby11" となっている)⬇️

Flyby11実行

 

 

Flyby11の実行

"Flyby11"(Flyby11.exe)クリックして実行すると、Flyby11が起動する。
Flyby11の起動画面 ⬇️

Flyby11起動画面



⬆️ Flyby11起動画面に書かれているように、CPU POPCNT命令とSSE4.2 の両方にチェックが入っていれば、アップグレードができる可能性は非常に高い "Very High" となっている。
(POPCNT命令の詳細などは私もよくはわかっていないが、2010年頃より古いCPUではサポートされていないということだ)
(逆に言うと、古いCPUで2つのチェックが無い場合には、アップグレードできない可能性が高いということになる)

また一番下には、赤字で Windows10のサポート終了(2025年10月14日)までの日数が出ている。

その上にある緑色の "Start Upgrade Now!" をクリックしよう

Flyby11のメイン画面になる。

この記事では、ISOファイルは自分でダウンロードするので、

右の "Microsoftのサイト" をクリックするか、

事前に自分でダウンロードしておいた ISOファイルを左の矢印のエリアにドラッグ アンド ドロップする ⬇️

Microsoftのサイト



Windows11 ISOファイルのダウンロード

★ 上記 Flyby11 の画面右側の "Microsoftのサイト" をクリックした場合は、自動的に下記のWindows11のダウンロードページへ飛ぶはずだ。

★ または事前に ISOファイルをダウンロードしておく場合には、自分で下記の Windows11のダウンロードページのURLに移動する。 ⬇️

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

www.microsoft.com

 

下記の画面が表示されるが、「Windows11 インストール アシスタント」は使わないので、この画面の下にスクロールする ⬇️

ダウンロード画面

 

「x64 デバイス用 Windows11ディスクイメージ(ISO)をダウンロードする」が表示される。

「ダウンロードを選択」のボックスから ⬇️

下にスクロール

 

「Windows11(x64 デバイス用のマルチエディション ISO)」を選択し、下の「今すぐダウンロード」をクリック ⬇️

ISOイメージ選択

 

「製品の言語の選択」画面になるので ⬇️

言語の選択

 

「日本語」を選択し、「確認」をクリック ⬇️

日本語を

 

「ダウンロード - Windows11 日本語」の画面になるので、「64-bit Download」をクリック ⬇️

64ビットダウンロード

 

私の環境(約100Mb/秒)で約10分かかったが、
"Win11_24H2_Japanese_x64.iso" がダウンロードされた ⬇️

ダウンロードされたファイル

 

ISOファイルのマウント

続いて、ISOファイルの選択画面になる。

(事前にダウンロードした ISOファイルをドラッグ アンド ドロップした場合は、次のISOファイルのマウントに自動的に飛ぶはず)

もしも「ドキュメント」フォルダが開いた場合など、左側の「ナビゲーションウィンドウ」から「ダウンロードフォルダ」を選べばよい

右の、"Win11_24H2_Japanese_x64.iso" ファイルを選択する ⬇️

ISOファイルを選択



ISOファイルのマウントが行われる。これはすぐに終わる ⬇️

ISOファイルをマウント中

 

わざわざ確認する必要は無いが、SSDやHDDの後のドライブレターにマウントされているのがわかる。この場合は E:ドライブ ⬇️

マウント済み

 

準備完了 ⬇️

マウント完了



 

セットアップの開始

この後、自動的に "Windows Server セットアップ" が始まるはずだが、ちょっとした操作やタイミングで「セットアップ」画面が裏側に隠れてしまっていることがある。
PCの動作が止まったように見える場合、タスクバーのアイコンを確認し、クリックしてみよう ⬇️

セットアップは裏にいるかも



インストールが始まる"Windows Server" と表示されるが、気にせず「次へ」
(左下の「インストールの品質向上に協力する」をチェックすると、インストールが失敗するという記事もあるが、今回はチェックがあっても問題なかった)⬇️

サーバーインストール開始



更新プログラムのダウンロードが始まる ⬇️

更新プログラムのダウンロード



ライセンス条項に「同意する」⬇️

ライセンス同意



引き継ぐ項目を選ぶ。今回は「ファイル、設定、アプリを保持する」を選んで「次へ」 ⬇️(その他を選ぶことも可能)

引き継ぐ項目



再び更新プログラムがダウンロードされる ⬇️

再び更新プログラムのダウンロード



「インストール準備完了」となるので、チェック項目を確認して「インストール」を ⬇️

インストール準備完了



 

インストール中

(この項の画像は、ノートPCのモニタをスマホで撮ったもの)

SSDやCPUの性能にもよるが、インストールには30分~1時間程度かかると思う。
時間が長いので、省電力のためにモニタが消えてしまう場合がある。慌てて電源を切ったりしないように気を付けたい。

インストール中 ⬇️

インストール中



続いて、更新プログラムの構成 ⬇️

更新中



 

インストール(アップデート)成功

これまでの設定やアプリ、アイコンがそのままに、Windows11にアップデートされた ⬇️

アップグレード成功



Windows11非対応である、intel Core i5-3340M CPUを積んだ富士通のノートPCが、無事 Windows11 Pro 24H2 にアップグレードされた ⬇️

アップグレード確認



 

まとめ

Flyby11 を使えば、かなり簡単に Windows11非対応のPCをWindows11 24H2にアップグレードしてくれる。

ISOファイルのダウンロードを自分で行ったとしても、その後のマウントや setupコマンドは自動で実行してくれるので、コマンドプロンプトを開いてコマンドを打ち込む必要もない。

ユーザーは、ISOファイルのダウンロードと、その保存場所であるダウンロードフォルダを確認しておくくらいで大丈夫だろう。

Flyby11は、作者も言っているがあくまでもスクリプトであり、"setup /product server コマンド" を使ってのアップグレードと、やっていることは同じだと思われる。

 

ほぼ自動のおまかせも楽かもしれないが、何をやっているのかがわかりにくくて気持ちが悪いという人には、やはり "setup /product server コマンド" を使ってのアップグレードをお勧めしておきたい ⬇️

savatrunk.com

 

また、Flyby11はレジストリも操作していると書かれている記事も一部に見かけるが、チェックしてみたところ、Flyby11はレジストリはいじっていないようだ。これに関しては今後別の記事で書く予定。