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MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)の紹介

*この記事は、ソフトウェアメーカーからの執筆依頼があり書いています。
*内容は、データ復元ソフトウェア MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)を実際に私(サバ)が使用しての紹介記事になります。

 

PCに内蔵されたSSDやHDDならば、誤って消してしまったファイルは「ごみ箱」から「元にもどす」ことができますが、外付けのUSBフラッシュドライブや HDDの場合は「ごみ箱」は無く、一発で削除されてしまいます。

また、メディアそのものが破損したりすることは誰にでも十分ありうる話です。

そういうトラブルに備え、データ復元ソフトウェアは手元に置いておきたい一本だと思います。

 

 

MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)の概要

MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)は、Windows 11/10/8.1/8対応の無料データ復元ソフトウェアです。
有料版もあり、無料版では一部の機能が制限されています。

無料版でできること

★対応デバイスは、内蔵及び外付けの HDD、SSD、USBフラッシュドライブ、SDカード

・削除したファイルを復元
・ごみ箱からファイルを復元
・破損したハードドライブからファイルを復元
・紛失したパーティションからファイルを取得
・フォーマットしたドライブからファイルを救出
・未割り当て領域からファイルを復元

有料版との違い

・復元可能データ量が、無料版では1GBに制限される。有料版では無制限
・有料版のみ、下記の機能がある
  前回スキャン結果の再読み込み
  .rssファイルを手動でインポート
  WinPE Bootable Builder搭載(OSが崩れてもデータ復元も可能)

 

MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)のダウンロードとインストール

まずは、このページに飛びます ⬇️

MiniTool Power Data Recovery – Windows用の信頼できるファイル回復ソフトウェア

 

最初のページ



⬆️ 上記ページの「今すぐダウンロード」をクリック。

pdr-free-online.exe がダウンロードされるので、このファイルを実行してください ⬇️

ダウンロードファイル

 

無事インストールできればアイコンが表示されます ⬇️

アイコン

 

復元の手順

 

簡単な3つのステップでファイルが復元できます ⬇️

3ステップ

 

使用したPCのドライブ構成

今回使用したPCのドライブ構成です ⬇️

ドライブ構成



F:ドライブには、新品の KIOXIA USBフラッシュドライブ(32GB)を使用しました ⬇️

新品USB

 

USBフラッシュドライブで消去したファイルの復元

MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)のホーム画面

起動時のホーム画面はこんな感じです ⬇️

ホーム画面



左下の矢印で、メニューの表示・非表示ができます ⬇️

メニュー展開

 

USBフラッシュドライブへのファイルのコピー

新品の KIOXIA USBフラッシュドライブの F:ドライブに、音楽データ("Deep Purple" のアルバム "Fireball")をコピーしてみました。
(1つのフォルダ "Fireball" と、その中の7曲分の .mp3 ファイル)⬇️

フォルダ

ファイル

 

USBフラッシュドライブのファイルの削除

フォルダごと削除します ⬇️

フォルダごと削除

 

USBフラッシュドライブは、外付けのドライブなので、「ごみ箱」には入らず、完全に削除されてしまいます ⬇️

完全削除



削除されました ⬇️

削除済み

 

USBフラッシュドライブのファイルの復元

MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)を起動し、F:ドライブをスキャンします。(32GBのUSBフラッシュドライブですが、8分ほどかかりました) ⬇️

USBスキャン



16個のファイルが検出されたので、すべて選択しました。
(ここで一部のファイルだけを選択することも可能)⬇️

再スキャン



別のドライブに保存するように促されるので、今回は E:ドライブの サバdataファルダに保存 ⬇️

復元ファイル保存

 

サバdataフォルダに、「紛失したファイル(16)」として保存されました ⬇️

復元フォルダ



「紛失したファイル(16)」フォルダ内には、そのままの "Rawファイル(7)""既存のパーティション #1(FAT32)(9)" というフォルダが作られています ⬇️

フォルダの中身

 

"既存のパーティション #1(FAT32)(9)" 内には "Fireball" フォルダが復元されています ⬇️

フォルダ復元された



 "Fireball" フォルダ内には、7曲の .mp3 ファイルが、曲名も問題なく無事復元されていました(問題なく再生できました) ⬇️

ファイルも復元された

 

SSDドライブで消去したファイルの復元

普段データ用に使っている、m.2 SSD の Dドライブも試しにスキャンしてみました。
(240GBのサイズで、40分程度かかりました) ⬇️

Dドライブをスキャン



非常に多数のファイルが検出されました ⬇️

多数のファイル検出



タイプ別に表示させることもできるので、試しに「ドキュメント」だけを選び、復元させてみました ⬇️

タイプ別表示



復元可能データ量が、無料版では1GBに制限されている(有料版は無制限)ので、回復が途中でストップしました ⬇️

無料版の制限



途中までは復元されました ⬇️

途中まで復元



今回もサバdataに保存しましたが、「ドキュメント(7155)」というフォルダに保存されました。

ファイル復元



非常に多数のファイルがあり、いくつかのファイルを試してみましたが、うまく復元されて読むことができた .docx ファイルもありました。

しかし、削除した直後のドライブにあるファイルではなく、毎日読み書きしているドライブから復元したファイルなので、読めないファイルもありました。
(まあ、これは当然ですね。復元したい場合は、消してしまった直後に行う必要があります)

 

まとめ

これは、以前にレビューした MiniTool ShadowMaker無料版(V4.6)の時にも思ったのですが、今回の MiniTool Power Data Recovery無料版(V12.4)も、メニュー画面などは、かなりシンプルであり、どちらかと言えば、ややそっけない印象です。

ただ、メニューは直感的ではあり、復元に関する操作そのものも、ドライブを選んでスキャンし、検出されたデータを保存するだけなので、迷うようなことは無いと思います。

また、復元する前にプレビューが可能なので、必要なファイルだけを無駄なく復元できるのも良い点だと思いました。

 

★画像ファイルのプレビュー  ⬇️

画像ファイルのプレビューー



★音楽ファイルのプレビュー(実際に聞くことができました)⬇️

音楽ファイルも聞ける

 

今回は、消してしまったファイルの復元だけを試しましたが(破損したファイルや、破損したドライブなどは手元に無く、またわざわざ作るわけにもいかなかったので)、短時間で完全な復元が可能でした。


今回レビューした「無料版」では復元可能データ量が 1GBに制限されているので、大量のデータの復元はできません。

しかし、本当に重要なデータであれば、それはお金には代えられません。
もしも重要なデータを大量に消してしまったり、HDDが破損してしまった場合には、有料版(10,450円~15,070円)を購入するのが賢明な選択と言えるでしょう。

ただ、実際にデータを失った時にあわてないためにも、とりあえずは無料版のデータ復元ソフトを手に入れて、一度はこのレビューで書いたような方法でファイルの復元を試しておくと良いのではないかなと思いました。

 

★★★  1971年発売のイギリスのハードロックバンド Deep Purple のアルバム "Fireball" ⬇️