65% ロータリースイッチ付き ワイヤレスキーボード FANTECH "MAXFIT6"「茶軸」 のレビューです。
*この記事は、メーカーからの執筆依頼があり書いていますが、記事の内容は、FANTECH ワイヤレス メカニカル 65%キーボード "FANTECH MAXFIT6" を実際に私が使用しての紹介記事です。
今回使用したのは "MAXFIT6" 英語キーボード・茶軸のものです。
まずは写真で簡単に紹介
★外箱おもて面 ⬇️
★外箱ウラ面 ⬇️
★外箱サイド(6は65%だからか)⬇️
★外箱オープン(保護カバー等は外した状態)⬇️
★付属品 ⬇️
・USBケーブル(キーボード側はUSBタイプC、PC側はタイプA)
(ナイロン編みで柔らかい)
・茶軸のスペアスイッチ2個
・他のキーと同じ色で、不透明な EscキーとEnterキーのキートップ
・キートップ引き抜き工具
★キーボード本体 ⬇️
★キーボードウラ面(2種類のスタンド付きで、高さを3段階に変更可能)⬇️
★キーボード左奥(ESCキーの奥)の切替スイッチ ⬇️
MAXFIT6のスペック
外形寸法:幅321mm×奥行114mm×高さ43.5mm
重量:608 ± 5g
対応機種:Windows, MacOS
キー数:66キー
バッテリー駆動時間:最大200時間(LEDオフ)、最大20時間(LEDオン)
充電時間:約6時間
★その他のスペック ⬇️
★以前紹介した MAXFIT AIR(下:374mm×126mm×23mm)とのサイズ比較 ⬇️
MAXFIT6は、テンキーもファンクションキー(F1~F12キー)も無い66キーのタイプで、いわゆる65%キーボードのサイズです。
私はもうずいぶん前からフルキーボードではなく、65%キーボードかテンキーレスのサイズしか使っていません。
テンキーやファンクションキー(F1~F12キー)の有無は好みの別れるところかもしれませんが、私は通常ではどちらも全く使わないので、それらが無い小さいキーボードが好みです。
机の上に余裕を持たせるためには、キーボードは小さいに限ります。ただあまり小さすぎて機能が損なわれては本末転倒です。サイズと機能の兼ね合いが重要ですが、好みの問題も大きいですね。
★マニュアルおもて面 ⬇️
★マニュアル裏面 ⬇️
MAXFIT6のバリエーションと価格
メーカーの FANTECH のホームページによると ⬇️
色は、ここで紹介している "白" の他に "黒" があり、スイッチはここで紹介している茶軸(タクタイル)以外に白軸(ソフトリニア)があるようです。
(白軸は今回初めて知ったのですが、色々と調べてみても説明にばらつきがあり、定義がはっきりしません。この機種の場合は "Soft Linear" と書かれているので、赤軸より軽いリニアスイッチかなと思います)
価格は 2025年4月8日現在、8,000円となっています。
MAXFIT6の特徴
3種類の接続方法
PCとの接続方法は、最近増えてきている3種類すべてを実装しているタイプです。
キーボード左奥(Escキーの奥)にあるスイッチで切り替えます。
左側 2.4GHz無線:有線接続:Bluetooth 切替、右側は MAC:WIN 切替、一番右は USB Cコネクタ⬇️
LED照明
LED照明が付いています。キートップを透過して光るわけではなく、キーボードの隙間から照明が光ります。
ただ、デフォルトで Escキーと Enterキーには透明なキートップが付いているので、この2つのキーは透過して光っています。
付属品の項で書きましたが、Escキーと Enterキーには他のキーと同じ色の不透明なキートップと引き抜き工具が付属しているので、そちらと交換可能です。
(キートップの材質も違うので、触感も違います。そこも含めて好みでキートップを選べるのは良いですね)
★カラーバリエーションは46通りということです ⬇️
ロータリースイッチ
なんと言っても一番の特徴は右上にあるロータリースイッチでしょう。
デフォルトでは、ボリュームに割り当てられていて、回すと音量が変わり、押すとスピーカーをオンオフできます。
私は家族のいるリビングのような部屋でPCを使い、テレビや動画もそこにあるPCで見ることが多いので、消音したり音量を変えたりしたい場面が頻繁にあります。
そのため、このボタンひとつで消音できたり、音量を変更できたりする機能が一番気に入りました。
これまでも、他のキーボードを使っていた時には、キー割り当ての変更ソフトなどを使って、一部のキーに音のオン・オフ、ボリューム変更の機能を割り付けたりしていましたが、この MAXFIT6 のようにロータリースイッチが装備されていて、デフォルトで消音や音量変更ができるのは本当に便利な機能だなと思いました。
音量だけでなく、カラーの変更などの機能をこのロータリースイッチに割り当てることもできるようです。
また、ロータリースイッチだけのカラーやエフェクトの変更も可能です。
★ロータリースイッチのカラー変更 ⬇️
デザインの特徴にもなっているドングルの保存場所
2.4GHz無線接続のためのドングルは通常本体の裏側などに収納されているものですが、この MAXFIT6は、キーボード右下のメーカーロゴの小さなパネルの下に収納されています。
これ、デザイン的にはとてもカッコ良くて、なおかつ実用性もありとても良いアイディアだと思いました。きっとまねする他のメーカーが出てくると思います。
ただしデメリットもあって、このパネルはキーひとつ分のスペースを占有しています。
多くの 65%キーボードでは、Enterキーの右の1列に、Delキー、Homeキー、Pageupキー、Pagedownキーなどがあったりしますが、このMAXFIT6では、Delキーと、Homeキーしかありません。
ただ、私も含めてこのような65%キーボードを選ぶ人は、Ctrlキーなどとの組み合わせのショートカットキーを多用しているでしょうから、あまり困るような要素ではないと思います。
それよりも、ドングルを使いたいときにキーボードの裏側のふたを開けたりしなくて良いとか、デザインが優れているとかというメリットの方が大きいのではないでしょうか。
また、ドングルはふたを開けるとバネの力で頭を出すので取り出すのも簡単、またマグネットも効いているので収納するときもスッと穴に入っていき、紛失防止に細かい配慮がうれしいところです。
このバネとマグネットはちょっと感動しました。
★ドングルの保存場所 ⬇️
バッテリー残量チェック
Fn + Bachspaceキーで、バッテリー残量がチェックできます。
1~0の数字キーの点灯でバッテリー残量がわかります。
これ地味に便利です。
★バッテリー残量チェック(この写真ではフル充電されていて 1~0 がすべて点灯) ⬇️
キー配列のカスタマイズ
以前紹介した "MAXFIT AIR" には専用のカスタマイズソフトウェアがあったのですが、この MAXFIT6 にはそれは無く、汎用的な "VIA software" を使ってカスタマイズができるということです。
今回 "VIA software" のサイトでこの MAXFIT6 を認識させることまではできましたが、現在はカスタマイズはしていません。
私個人はレジストリをいじって、CtrlキーとCapsキーを入れ替えていています。⬇️
また、この MAXFIT6 ではロータリースイッチによって、消音とボリュームコントロールができるので、これ以上のカスタマイズは今のところ不要です。
MAXFIT6の打鍵感
茶軸のメカニカルキーボードです。
茶軸(タクタイル)ということで、指先へある程度のクリック感はありますがそれほど重いものではありません。
個人的にはちょっと重いけれども良い感じのクリック感というところです。
しっかりと重いボディーで、打鍵感もカチッとしており、非常に良好です。
打鍵音に関しては、「カチャカチャ」というプラスチッキーな安っぽい音は全くしませんが、「カチカチ」というスイッチ音ははっきりとします。
音質もやや高めの音で、音量も割と大きめなので、人によっては耳に触ると思います。
以前紹介した MAXFIT AIR が、同じ茶軸でありながら、かなり静かだった(ロープロファイルの特別なスイッチだったせいか?)こともあり、この音はちょっと大きいなと感じられました。
このMAXFIT6でも、今回紹介している茶軸だけでなく、ソフトリニアの「白軸」もあるということなので、そちらならばもう少し静かなのもしれませんが、どうなんでしょうか。
まとめ
テンキーもファンクションキーも無い最小に近い65%キーボードである、この "MAXFIT6"。
そのうえ、ロータリースイッチも実装されておりボリューム関係はこれひとつで操作可能。
おまけに3WAYでの接続も可能ということで、スペックを見る限り個人的にはベストに近いと言えるキーボードだと思います。
ただし、ひとつだけ「音」に関しては私の使用環境ではちょっと問題ありだと思います。
私のように家族のいる部屋で使う場合や、オフィスで使うという状況だと、このキーボードを打つ音はかなり気になると思います。
とはいえ、サイズもキータッチもロータリースイッチの機能も、とても良いキーボードです。
音は気にならない、または音がしても大丈夫な環境があるならば、お勧めしたいキーボードのひとつだと思いました。