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バックアップソフトウェア MiniTool ShadowMaker無料版(V4.6)の紹介

*この記事は、ソフトウェアメーカーからの執筆依頼により書いています。
*内容は、バックアップソフトウェア MiniTool ShadowMaker無料版(V4.6)を実際に私(サバ)が使用しての紹介記事になります。

 

MiniTool ShadowMaker無料版(V4.6)の概要

MiniTool ShadowMaker無料版(V4.6)は、Windows用の無料バックアップソフトウェアです。
有料版もあり、無料版では一部の機能が制限されています。

無料版でできること

Windows 7/8/8.1/10/11対応
・ファイルのバックアップと復元
・システムのバックアップと復元
パーティションのバックアップと復元
・ディスクのバックアップと復元
・ファイル同期と検索
・非システムディスクのクローン
ダイナミックディスク(シンプルボリューム)のクローン
・WinPEで復元

無料版でできないこと(有料版のみの機能)

・システムディスクのクローン
・完全/差分バックアップスキーム
・ユニバーサル復元対応
・WinPEでバックアップ
・WinPEで同期
・WinPEでクローン作製
・WinPEでバックアップ管理
・WinPEで同期管理

無料版の性能

上記の比較を見るとわかると思いますが、無料版でも通常のデータのバックアップや復元はもちろん、システムディスクのバックアップと復元も可能です。
通常のバックアップ程度の使用であれば、あると良いかなと思うのは「完全/差分バックアップ」くらいです。他の機能は、複数台のPCでの操作や、WinPEでの操作をしたい場合なので、通常のバックアップのニーズであれば、無料版でも十分対応可能だといえると思います。

また、上のリストには出てきませんが、無料版でもスケジュールに沿った自動バックアップも可能なので、この点も評価できる部分です。

 

MiniTool ShadowMaker無料版(V4.6)のダウンロードとインストール

まずは、このページに飛びます ⬇️

プロフェッショナルバックアップソフトウェア– MiniTool ShadowMaker

ソフト紹介ページ

 

ただし、この「無料体験」は選ばず、1画面分ほど下にスクロールして、下記の画面の、「ホームユーザー向け」の下の「無料版」を選びます ⬇️

無料版ダウンロード

 

そうすると、次のページに移動するので、緑色の「無料ダウンロード」を選びます ⬇️

ダウンロード選択

 

sm-free-online.exe がダウンロードされるので、このファイルを実行してください。

ダウンロードファイル

 

無事インストールできればアイコンが表示され ⬇️

アイコン

 

起動後のホーム画面はこんな感じ ⬇️

起動画面

 

フォルダーとファイルのバックアップ

ファイルのバックアップをしてみましょう。
まずソース側が「ディスクとパーティションなのか「フォルダーとファイル」なのかを選択 ⬇️

ソース選択

 

この例では、ソースは "D:\サバdata" フォルダ、バックアップ先は "E:\" を選択 ⬇️

フォルダ洗濯

 

右下の「今すぐバックアップ」をクリックすれば、バックアップ開始 ⬇️

開始

 

バックアップ終了後の画面 ⬇️

バックアップ終了後

 

バックアップ終了後に上記画面の一番右の「・・・」メニューから「スケジュール編集」を選ぶか、画面左の「バックアップ」から右下の「オプション」を選んで、上の方の「スケジュール設定」タブを選ぶと、バックアップのスケジュールの設定が可能。
(その他にも、細かくバックアップオプションが設定可能ですが、ここではスケジュールだけを取り上げます)

「スケジュール設定」のデフォルトは「オフ」になっているので、右下のボタンを「オン」にして、設定します。
(ここでは、もっとも短い「1時間」間隔にしましたが、実用的には「毎日」の決まった時間、「毎週」の特定の曜日、「毎月」の特定の日など、細かい設定が可能です)⬇️

スケジュール設定

 

ファイル(フォルダ)の復元

バックアップしたフォルダーを復元したい場合は、メニュー左側から「復元」を選び、復元したいデータの右の「復元」を選択します。(ここには1つのバックアップのみ)⬇️

復元

 

バックアップの履歴が表示されるので、復元したいデータのバージョンを選び ⬇️

復元データ

 

復元するファイルとフォルダーを選択し ⬇️

フォルダ洗濯

 

復元ターゲットを選択し(「復元ターゲット」というのは、バックアップしたソースと別の場所にも復元できるようにこうしているのでしょうが、最初よくわかりませんでした。もう少し説明があっても良いかもしれません)、

「開始」します ⬇️

開始

 

無事終了しました ⬇️

終了

 

ディスクとパーティションのバックアップと復元

「バックアップ」を作成するとき、ソース側を「ディスクとパーティションにすれば、ディスクやパーティション丸ごと、また、Windowsのシステムディスクをバックアップすることができます。
「フォルダーとファイル」の時と同じように、バックアップを作成します ⬇️

ディスク選択

 

ちなみに、68.2GBの Windowsシステムディスク(Cドライブ)がわずか6分30秒でバックアップされました。他のバックアップソフトと比較したわけではありませんが、通常のファイルコピーなどと比べると非常に高速です。

「復元」も「フォルダーとファイル」の時と同様です。

⚠️ ただし、Windowsの「システムディスク」を復元するときは、特別な操作が必要です。(次項参照)
⚠️ また、バックアップ先のドライブやフォルダも、改めて確認しておいたほうが良いでしょう(後で、WinPEから起動したときに必要になるため)。

 

「システムディスク」の復元

Windows「システムディスク」を復元するときは、通常の「復元」はできず、エラーメッセージが表示されました ⬇️

エラーメッセージ

「選択したディスクはシステムディスクです。システムディスクを復元するなら、ブートディスクから作成し、再起動する必要があります」

ということで、ブートディスクを作成する必要があるということです。
ここで「OK」を押すと、そのままそれ以上の説明は無く、画面は元に戻ってしまうだけです。

実際には、WinPEで起動できるUSBメモリーかCDを作る必要があるのですが、もう少し説明が欲しいところですね。

 

「ブートディスク」の作成

「ブートディスク」を作成するには、メニュー左下の「ツール」を選び、右の「メディアビルダー」を選びます ⬇️

メディアビルダー

 

別のウィンドウが開き、メディアビルダーが起動します。上の「MiniToolプラグインを搭載したWinPEベースのメディア」を選択します ⬇️

WinPE

 

どのメディアを作るかを選択します。
もうCD/DVDライターのドライブが付いていないPCも多いと思いますので、通常は「USBフラッシュディスク」を選びます。

(⚠️ この時使用する「USBフラッシュディスク」の内容は、一旦すべて消去されてしまうので注意!) ⬇️

USB選択

 

WinPEを含み、起動可能な「USBフラッシュディスク」ができました ⬇️

USB完成

 

データのサイズは "789MB" と小さいものでした ⬇️

サイズ

 

「USBフラッシュディスク」からの起動

(この項のスクリーンショットスマホでPC画面を撮影したものなので、見にくくて申し訳ありません)

私のHPのPCの場合は、起動時に「ESCキー」を押すことで、「ブートメニュー」に入ることができます。(メーカーにより異なると思います)⬇️

ブートメニュー

 

この例では、SanDisk「USBフラッシュディスク」から起動します ⬇️

USB起動


MiniTool PE Loader が起動します。右の「バックアップを追加」を選びます ⬇️

PE loader

 

バックアップ時に保存場所を確認しておいた、「Windowsのシステムディスク」のバックアップの場所「宛先パス」を指定します。
(この場合は、"E:\backupdata\" の下にあります)⬇️

場所指定

 

バックアップが追加されたので、右の「復元」を選びます ⬇️

復元

 

復元ウィザードの指示に従い、日時や復元場所などを確認し「復元」を進めます ⬇️

復元1

復元2

復元3

復元4

復元5


無事「Windowsのシステムディスク」の復元が終わりました。
この後、左のメニューから、「再起動」を選べば、復元された Windowsが起動します。

ちなみに、上の画像にも出ていますが、復元にかかった時間は5分34秒でした(バックアップにかかった時間は6分30秒でした)。

 

「ブートメニューを追加」(「USBフラッシュディスク」を使わない起動方法)

メインメニュー左下の「ツール」から「ブートメニューを追加」を選ぶと、「USBフラッシュディスク」を使わずに、WinPEから起動することが可能になります ⬇️

ブートメニュー

 

ここで、「ブートメニューを追加」を選ぶと,⬇️

追加

 

Windowsのブートメニューに「MiniTool回復環境」が追加され、普通にPCの電源を入れるだけで、このブートメニューが現れるようになります ⬇️

ブートメニュー

 

ここで、「MiniTool回復環境」を選択すると、上記の「USBフラッシュディスク」から起動したときと同じ、"MiniTool PE Loader" が起動します。
以後の操作は「USBフラッシュディスク」を使用した時と同じです。

ただし、このオプションを選んだ場合は、PCの電源を入れるたびに、毎回この「ブートメニュー」が現れるようになってしまいます。

この「ブートメニュー」を毎回出ないようにするには、通常のWindowsを起動し、再び「MiniTool ShadowMaker無料版」の「ブートメニューを追加」から、今度は「ブートメニューを削除」を選択することで可能です。
削除後は、通常のWindowsの起動が可能となります。

 

まとめ

「MiniTool ShadowMaker無料版」のユーザーインターフェイスについてですが、メニュー画面などはかなりシンプルで、それほど説明が親切なわけではありません。どちらかと言えば、ややそっけない方かなと思います。

ある程度PCに詳しい人ならばそれほど迷うことは無いでしょう。
(私もヘルプ等、ほとんど見ることもなく使うことができました)

しかし、PCにあまり詳しくない人で、自分のPCのドライブ構成やPC用語などがあまり良く分かっていない場合には、やや難しい場面があるかもしれません。

元々が、ある程度以上レベルのユーザーをターゲットにしているソフトウェアなのでしょうから、これで良いのかもしれませんが、もう少し親切な説明があった方が良いかなという気もしました。

★★★

とはいえ、バックアップにおいては、細かいスケジュール設定が可能であり、なおかつ高速。
非常に実用的なソフトウェアだという印象です。

特に、無料であるにもかかわらず、Windowsのシステムディスクをバックアップし、WinPEのUSBフラッシュディスクから起動して、復元することが可能という点が一番素晴らしいと思いました。

ある程度PCを使いこなすことができるユーザーならば、この無料ソフトウェアで必要十分なデータバックアップ環境を手に入れることができると言ってよいでしょう。